高齢者の一人暮らしの現状と問題点【解決方法とは?】

コラム

今の日本では少子化が進み、一人暮らしの高齢者が増え続けています。

地域のつながりや、ご近所付き合いといった文化は廃れ、家族関係ですらうすくなってしまっているのが現状です。

そのために、孤独死のような悲しい出来事の数も増加しています。

このような問題を身近に感じている方も少なくないでしょう。

今回の記事では、これらの現状を知ってもらい、対策方法やリスクなどについて紹介します。

高齢者の一人暮らしの現状

一人暮らしをしている高齢者の方が増加傾向にあるということを冒頭でお伝えしましたが、実際にどのくらい増加しているのか確認してみましょう。

内閣府 の「平成28年 高齢者の経済・生活環境に関する調査結果(全体版)」によると、1980年から2010年までで、4倍以上の人数が一人暮らしをしているとあります。

男性 女性
1980年 約19万人 約69万人
2010年 約139万人 約341万人

更に2025年には、男性が230万人、女性が470万人まで増加する見込みがあります。

高齢者が一人暮らしをする理由とは?

高齢者の方はなぜ一人暮らしをしているのでしょうか。

  • 住み慣れている家を手放したくない
  • 頼れる人が居ない
  • 老人ホームに入居するためのお金を持っていない

このような理由を挙げることができます。

一つずつ紹介しますね。

住み慣れている家を手放したくない

住み慣れている家や地域で最期まで暮らしていたいと思っている方が多いです。

60歳以上のかたのへの調査で、「住み替える意思があるか?」という質門に「住み慣れた地域を離れたくない」と答えた人は50%ほどいました。

この調査からもわかるように、高齢者の反芻の方は住み慣れている地域から離れたくないと思っているようですね。

このために高齢者の方でも一人暮らしを続けてしまうようです。

頼れる人が居ない

そもそも、困っていたとしても頼れる知り合いや友人、家族が居ないという方も多く居ます。

一人暮らしが難しいと感じていても、相談することができずに一人暮らしを続けてしまう方がいるというのも現状です。

老人ホームに入居するためのお金を持っていない

相談することはできたとしても、老人ホームに入居するための資金がないという方も居ます。

また、一人暮らしをしている家も賃貸で、その支払だけで手一杯という方が多いので、『一人暮らしをやめたいけどやめられない』という方も一定数いるという事を覚えておきましょう。

高齢者の一人暮らしで生じる問題

ここまで、一人暮らしの現状について解説しましたが、そもそも一人暮らしをすることにどのような問題があるのか、わからない方もいるでしょう。

高齢者の一人暮らしには以下のような問題点があります。

  • 低栄養状態に陥る
  • 認知症になる<
  • 詐欺に合う
  • 孤独死をしてしまう

このような問題について解説します。

低栄養状態に陥る

実は一人で食事をする人ほど、食事が偏ってしまうという傾向があるということが日清オイリオグループによる研究で明らかになっています。

なぜ、一人暮らしをしていると食事が偏ってしまうのかといいうと、食事の量や内容に気を使わなくなってしまうからです。

高齢者の方が低栄養状態になってしまうと、免疫力が低下してしまい、コロナウイルスのような感染症にかかりやすくなってしまうという問題が生じます。

それ以外にも、骨折しやすくなったり風邪を引きやすくなったりと色々な問題が生じるので注意が必要です。

認知症になる

日本の大きな問題として、認知症の増加が挙げられます。

一人暮らしをしていると一人でいる時間が増えてしまうため、人と話す機会が減り、脳を動かす機会も減ってしまいます。

人と会話する機会が減り、頭を動かす機会が減ってしまうと認知症のリスクは跳ね上がる傾向にあるのです。

加えて、一人暮らしなので認知症にきづけるかたが居ないというのも問題として挙げられます。

自分自身では深刻さに気づけずに、徘徊をしてしまい、いつの間にか行方不明になっていることもあるため、とても大きな問題です。

詐欺に合う

高齢者の方は、詐欺に合いやすいです。

オレオレ詐欺や振り込め詐欺などの詐欺に騙されてしまい、財産を奪われてしまうということもあります。

『自分じゃ詐欺に合うわけがない』と思っている方がほとんどなので、余計に騙されてしまう事が多いです。

そして、認知症を持っている方であると余計に引っかかりやすいので注意しなければなりません。

孤独死をしてしまう

高齢者になると、友人や知り合いと交流する時間が減少する傾向にあり、家から出ることが減ってしまいます。

そのまま体調を悪くしてしまい、誰にも気づかれずに孤独死をしてしまうことが増加しています。

東京都での孤独死者数は年々増加していて、2003年には約1500人、2012年には約3000人となっており、2倍ほど増加していることがわかりますね。

このように高齢者の方が一人暮らしをしていると、このような問題が生じてしまうという事がわかっていただけたかと思います。

高齢者の一人暮らしの改善方法

高齢者の一人暮らしを対策する方法や改善する方法について解説します。

  • 栄養バランスの考えられた食事サービスを利用する
  • 老人ホームを利用する
  • まずは相談をしてみる
  • 家族の方と一緒に暮らす

このような方法で高齢者の一人暮らしを回避することができます。

それでは一つずつ紹介します。

栄養バランスの考えられた食事サービスを利用する

食生活をサポートするために、栄養バランスの考えられている食事を提供してくれるサービスがあります。

一食でも頼むことが可能なので、一度試してみることをおすすめします。

老人ホームを利用する

一人暮らしをしている方が、一人暮らしを脱却するためには老人ホームを利用することが手っ取り早いです。

ただ、老人ホームを利用するための資金を持っていないという方もいるかと思います。

どのような方は、ケアマネジャーに相談してみることをおすすめします。

また、老人ホームには一日単位で参加することができるような『デイサービス』や『ショートステイ』などさまざまな種類があります。

老人ホームに関しては以下の記事で詳しく解説しているので、是非参考にしてください。

老人ホームの種類と特徴を解説【施設選びに迷っている方必見!】
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ショートステイに関してはこちらの記事を参考にしてください。

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まずは相談をしてみる

まずは、地域包括支援センターや担当のケアマネジャーに相談してみましょう。

地域包括支援センターというのは、その地域に住んでいる高齢者が相談することができる公的な相談所のことです。

地域包括支援センターには、ケアマネジャーや社会福祉士などの資格者がいるので、安心して相談することができます。

老後のことや、日々の生活の相談でも聴いてくれるので、悩みがある方は一度相談に言ってみましょう。

家族の方と一緒に暮らす

家族と暮らすことができる方は、家族と暮らすことをおすすめします。

家族と暮らすことができれば、人と会話する機会が増えて認知症のリスクが軽減されますし、詐欺に引っかかる可能性も下げることができます。

子供に介護の面倒を見てもらうこともできるので、一度家族と相談してみましょう。

まとめ

一人暮らしの問題は年々増加しています。

高齢者の一人暮らしによって引き起こされてしまう問題についてしっかりと把握して、対策をする必要があります。

また、同居すると言ってもむずかしいこともあるので、まずは地域包括支援センターに相談してみましょう。

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