『老人ホームに入居した後でも、昔から通院している病院に通うことは可能ですか?』
このような悩みを持っている方は少なくありません。
慣れている先生に診てもらうことが一番安心できますよね。
結論から言ってしまうと、昔から通院している病院に通うことは『条件が揃えば可能』です。
必ずしも通い続けることができるわけではないので、注意が必要です。
では、どのような条件があれば通院している病院に通うことができるのか説明しますね!
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老人ホームには協力医療機関が定期的に訪問している
そもそもですが、老人ホームには提携している協力医療機関が定期的に診察しに訪問してくれます。
診療できる内容としては、『内科』『精神科』『歯科』が一般的です。
この協力医療機関に一度診療してもらってから判断することもできるので、一度は診療してもらいましょう。
どうしてもかかりつけ医でないといけないというのであれば、まずは老人ホームに相談してみましょう。
老人ホーム入居後もかかりつけの病院に通院することは条件が揃えば可能
一度協力医療機関に診てもらって、それでもかかりつけ医に変えたいと考える方は少なくありません。
ただ、かかりつけ医を変更するためには条件が必要になります。
- 通院可能な状態である
- 付き添いが必要かどうか
- 通院費用を支払っても、老人ホーム代を払う資金があるか
- 老人ホームでは受けられない科目の診察が必要
これらの条件に満たせているのであれば、かかりつけ医に行くことも可能です。
通院可能な状態である
どんなにかかりつけ医が良いと言っても、通院できる心身状態でなければ通うことは許可されません。
1人で通うことができる心身状態であればいいですが、付き添いが必要になってしまった場合、付添人がいるかどうかも確認の対象です。
老人ホームの職員では、付き添いまでは手が回らないこともありますので、ご家族の方に付き添ってもらうことが前提です。
また、通院が必要ということは病院と薬局の2か所に足を運ぶ必要がありますね。
元気であれば問題はないかと思いますが、年齢を重ねていくごとに体力も落ちてきてしまい、通院が負担になってしまうということも視野に入れておきましょう。
付き添いが必要かどうか
上でも説明しましたが、付き添いが必要であるとかかりつけの病院に通うことは難しいことがあります。
ご家族の方がいれば話は別ですが、1人だとなかなか難しいですね。
付添人が必要なければ問題ないので、老人ホームの職員とよく相談しておきましょう。
通院費用を支払っても、老人ホーム代を払う資金があるか
老人ホームによっては月20万円ほど支払うことになりますよね。
これらの支払いをしたうえで、通院するだけのお金を持っているかどうか、という点も確認されます。
また、通院するための交通機関も気にかけるべきでしょう。
電車やバスが使えないような場所だと、タクシーでの行動が基本になりますよね。
タクシーだと費用が比較的多くかかってしまうので、ここでも費用の支払いが可能かどうかの確認がされます。
なので、資産や資金を多く持っている方は問題ありませんね!
老人ホームでは受けられない科目の診察が必要
老人ホームでは診察ができないような病気であれば、かかりつけ医に行くことができます。
先ほど、老人ホームでは『内科』『精神科』『歯科』などの診察を受けられると言いましたが、これら以外の診察を受けるとなれば、かかりつけ病院に通うことができます。
ただし、大きな病気であると老人ホームから退去命令が出てしまうこともあるので注意してください。
緊急時の老人ホームの対応は?
老人ホーム内で急に高熱が出てしまったり感染症が流行ってしまったり、急を要する事態に陥ることは多々ありますね。
緊急時にはどのような対応をしてもらえるのか、入居前にしっかりと確認しておく必要があります。
大半の老人ホームでは、協力医療機関が迅速に駆けつけてくれますが、夜中だとそうはいきません。
また、このような場合だとかかりつけの病院に搬送されるとは限らないので、あきらめましょう。
まとめ
老人ホームに入居した後でも、条件を満たしていればかかりつけの病院に診察してもらえるということが分かったと思います。
もう一度条件を確認しておきましょう。
- 通院可能な状態である
- 付き添いが必要かどうか
- 通院費用を支払っても、老人ホーム代を払う資金があるか
- 老人ホームでは受けられない科目の診察が必要
これらの条件に当てはまるのであれば、老人ホームの方に『かかりつけ医に変更したい』と伝えてみましょう。
入居前に確認できることがベストですね!
また、老人ホームとは人生の最期まで付き合っていく可能性もあるので、協力医療機関の方に慣れてしまったほうが良い可能性もあります。
今後10年間老人ホームで過ごすことになったら、最終的にはかかりつけの病院に通うことは難しくなるでしょう。
初めから慣れてしまうというのも一つの手ですので覚えておいてくださいね!