『看取り介護ができる老人ホームはどのくらいあるのでしょうか?』
『病院での看取りはわかりますが、老人ホームでの看取りはどうなんでしょうか?』
『看取り介護とターミナルケアの違いは何ですか?』
近年では、老人ホームでの看取り介護が増えてきています。
そんな中で、人生の最期について考えている方も多いです。
今回の記事では、看取り介護ができる老人ホームや、ターミナルケアとの違いなどのお話をしていきます。
人生の最期に迷いが出ないように、この記事を参考にしてください。
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看取り介護とは?
まず、看取りとは近い将来に死が訪れると診断された方に対して、身体的苦痛や精神的苦痛を緩和させるとともに、人生が終わるまで尊厳を尊重して生活を支援することを指します。
一昔前の老人ホームでは、終末期と診断されると、老人ホームを出され入院を余儀なくされていました。
少しでも生きている時間を延ばすことが最優先で考えられてきましたが、最近では人として人生の最期を迎えるべきだという考えが大きくなってきました。
その結果としてできたのが、看取り介護です。
生命を支持するだけのために体中に機械を取り付けるのではなく、必要最低限の処置を医者にしてもらい、家や介護施設で最期を向けようとすることが『看取り介護』です。
ターミナルケアとの違いは?
よく『看取り介護』と『ターミナルケア』の違いを疑問に思っている方がいます。
簡単に違いを言ってしまえば、『看護が対応しているか、医療が対応しているか』という点です。
ターミナルケアというのが一昔前の体中に機械を取り付けて、少しでも生命を伸ばそうとする処置です。
看取り介護というのは、食事や排せつの処理など、日常生活のケアが中心となっています。
看取り介護の具体的な方法は?
実際に看取り介護ではどんなことが行われているのでしょうか?
看取り介護で行われている内容は、以下の4項目です。
- 24時間体制での監視
- 精神的ストレスの緩和
- 身体的ストレスの緩和
- 家族のケア
一つずつ確認していきましょう。
24時間体制での監視
24時間体制で、看護師の方が部屋を見て回っています。
急な容態の変化にも柔軟に対応できるようになっています。
また、終末期に入っている入居者の方と、家族の方が夜中に一緒の部屋に泊まることができるような老人ホームもあるようです。
精神的ストレスの緩和
死が近いということを入居者の方が理解してしまうと、不安を感じずにはいられないでしょう。
普通に生きているだけでも気が気でなくなってしまいます。
そんなときに介護士の方が適切なコミュニケーションを取ることによって、少しでもストレス緩和につながるように努めてくれます。
また、人生の最期ですから、本人の意思を尊重してできること、食べたいものなどを用意してくれるような老人ホームもあるようです。
身体的ストレスの緩和
終末期に入っているとはいっても、いつ亡くなるかなどだれにもわかりません。
できるだけ体の状態を把握するために、血圧や呼吸、体温などをこまめにチェックしてもらえます。
生また、食事ではいままで食べていたものが食べられなくなると危険信号なので、しっかりと確認してもらえます。
家族のケア
入居者が終末期に入ったと知らされて一番悲しいのは、家族の皆様でしょう。
介護士の方は、入居者本人だけではなく、家族の方のケアもしてくれます。
例えば、入居者の様態を把握するためにバイタルサイン測定を欠かしません。
バイタルサイン測定で得た結果を逐一報告し、急なお別れにならないように対応してもらえます。
また、それ以外にも様々なコミュニケーションを取って、家族側の精神的なストレスを軽減するように努めてもらえます。
入居者が亡くなってしまった後には、お葬式の手配や退去の手続きなどのサポートもしっかりとしてくれます。
老人ホームでの看取り介護の料金
看取り介護を必要とした日から、看取り介護の料金に切り替わります。
といってもわかりにくいと思うので、表を作ってきました。
まずはこちらをご確認ください。
看取り認定 | 1割負担 |
---|---|
29~3日前 | 144円 |
2~1日前 | 680円 |
当日 | 1280円 |
合計 | 6528円 |
このような値段体系となっています。
具体的に計算してみましょう。
看取り介護と言われてから10日後に亡くなってしまった場合、
このような金額になります。
一割負担で計算していますが、人によっては2,3割負担の方もいると思います。
2,3割負担の方は、上記の1割負担の計算をした後に2,3倍すれば簡単に求めることができるので、ご自分の負担額で試してみてください。
看取り介護ができる老人ホーム
特別養護老人ホームや老人保健施設、介護療養型医療施設のような施設では8割近くの施設で看取り介護を実施しているようです。
看取り介護ができる老人ホームを探す具体的な方法は、インターネットで検索する方法が一番いいでしょう。
このサイトでは、『看取り介護ができる老人ホーム』という検索ができるので、目当ての老人ホームをすぐに探すことができます。
また、『看取り介護ができる老人ホーム』という項目のほかにも都道府県を決めることができるので、近場で探すことも可能です。
便利なので、使ってみましょう。
また、インターネットが苦手という方は、市区町村の役所に行き、老人ホームについての相談をしてみましょう。
地域周辺の老人ホームの情報は役所が一番持っているはずなので、頼りになるでしょう。
まとめ
看取り介護が本当に良いかどうかというのは、本人にしかわかりません。
入居者とコミュニケーションを取れる状態であるなら、看取り介護がいいのか、ターミナルケアがいいのかしっかりと聞いてみましょう。
どうあがいても『死』は訪れます。
最期の最期に後悔しないようにしっかりと考えておきましょう。