老健(介護老人保健施設)とは?特別養護老人ホームとの違いを紹介

老人ホームの基礎知識

介護老人保健施設や特別養護老人ホームという単語は聞いたことがあるでしょうか。

このような老人ホームがあることは知っているかもしれませんが、老人ホームの内容や違いについてはよく知らないという方が多いです。

この記事では、介護老人保健施設と特別養護老人ホームの違いについて解説していきます。

ぜひ参考にしてください。

老健(介護老人保健施設)とは?

介護老人保健施設とは、病院での治療を終えてリハビリを必要としている時や、要支援と認定されてリハビリが必要とされている方が入居する老人ホームです。

介護老人保健施設の最終的な目標は在宅復帰ですので、終の棲家として利用することができません。

また、65歳以上の要支援1と認定されている方が入居対象となります。

施設によっては感染症のリスクを防ぐために、病院に入院するべきではないかということを入念に確認してきます。

面談や主治医の意見書などをもとに入居できるかできないか決まります。

老人保健施設で受けられるサービス内容

先ほども説明した通り、リハビリを目的としている老人ホームです。
主なサービス内容は、

  • リハビリ
  • 医療ケア

です。

要支援1.2の方は、基本的には自立できているので、ほかの老人ホームと比べて介護のサービスは少ないです。

日常生活を普通に過ごすことができない方は介護老人保健施設に向いていませんね。

ただし、その分リハビリに特化しています。

例えば、理学療法士や作業療法士の指導の下で本格的なリハビリをすることができます。

また、個人に合わせたリハビリ方法を用意してもらえるので、無理せずリハビリを行うことができます。

介護老人保健施設のメリット・デメリット

介護老人保健施設のメリット・デメリットについて解説していきます。

まずはメリットから見ていきましょう。

介護老人保健施設のメリット

  • 在宅復帰が狙える
  • 本格的なリハビリを行える
  • 医療もしっかりとしている
  • 費用が抑えられる

これらのメリットが挙げられます。
一つずつ解説していきます。

在宅復帰が狙える

介護老人保健施設はリハビリをして、最終的に在宅復帰を目標としています。

そのため、健康的な体を手に入れて自宅で生活したいと考えている人にとっては最高の老人ホームです。

要支援1.2の方であれば、まだ在宅復帰を狙えるのでできるだけ早めに介護老人保健施設に入居を考えましょう。

本格的なリハビリを行える

先ほども言いましたが、理学療法士や作業療法士の指導の下で本格的なリハビリをすることができます。

理学療法士や作業療法士からリハビリを受けることができる老人ホームは介護老人保健施設だけなので、リハビリを目的としているなら介護老人保健施設一択ですね。

短期的に集中してリハビリをすることは、認知症の進行予防や心の健康維持に対して有効だということが、全国老人保健施設協会による調査の結果で分かっています。

認知症予防にもなるので、一石二鳥ですね!

医療もしっかりとしている

介護老人保健施設では、100人の入居者に対して、常勤の医師1人と看護師9人の配置が義務付けられています。

リハビリ中や老人ホームでの生活中にケガをしてしまったとしても、すぐに手当てをしてもらえるため安心して生活を送ることができます。

薬も介護老人保健施設から処方してもらえるため、常備薬を切らす心配もありません。

医療体制が整っていると入居者の家族の方にとっても安心できますね。

費用が抑えられる

介護老人保健施設は公的施設なので、民間企業が運営している老人ホームと比べて安く済みます。

初期費用が掛からないうえに、月額料金も10万円前後なのでとてもリーズナブルな価格です。

ただし、この後紹介する特別養護老人ホームと比べると費用が高くなっている部分もあります。

介護老人保健施設のデメリット

  • 終の棲家として利用できない
  • 入居できる期間が決められている

この2つについて解説していきます。

終の棲家として利用できない

介護老人保健施設はリハビリをして在宅復帰を目指す老人ホームなので、終の棲家として利用することができません。

近年では、老人ホームで看取り介護を希望している方が急増しています。

その中で、介護老人保健施設では看取り介護ができません。

そこがデメリットと言えるでしょう。

そもそも在宅復帰を目指す人しか入居してこないので、問題はありませんね。

看取り介護を希望しているのであれば、介護老人保健施設に入居しないように気を付けましょう。

入居できる期間が決められている

介護老人保健施設では入居してから3か月~1年強の間しか入居していることができません。

リハビリの結果があまりよくなくても、期間を過ぎると退去命令が出てしまう可能性があります。

仕方ないとはいっても在宅復帰ができていない状態で自宅に戻されることは厳しいと感じる方も多いでしょう。

特養(特別養護老人ホーム)との違いを紹介

介護老人保健施設と特別養護老人ホームの違いについて解説していきます。

まずはこちらの表をご覧ください。

老人ホーム名 年齢 入居時の費用 月額 要介護 入居のしやすさ
特別介護老人ホーム 65歳以上 0円 10~20万 要介護3以上 ×
介護老人保健施設 65歳以上 0円 10~20万 要支援1,2

介護老人保健施設と特別養護老人ホームの違いはこのようになっています。

これだけではわかりにくいと思うので、特別養護老人ホームと介護老人保健施設の違いについてもう少し深堀してお話していきます。

費用

特別養護老人ホームも介護老人保健施設も入居費用が掛かからず、必要な費用は月額料金のみです。

月額料金の内訳も両方の老人ホームで共通しており、【施設サービス費・居住費・食費・日常生活費・その他】を足した金額を毎月支払います。

ただし、介護老人保健施設ではリハビリが主なサービス内容なので、リハビリの金額が上乗せされることがあります。

その結果として、特別養護老人ホームよりも介護老人保健施設の月額料金の方が高くなってしまうことが多いです。

入居条件

特別養護老人ホームの入居条件は、要介護3以上です。

要介護3とは、ほとんど寝たきり状態の方を指しています。

条件としてはかなり厳しく設定されていますが、全国の待機者数は増していて、入居するために最大で数年間待たされることもあります。

一方で、介護老人保健施設は要支援1,2の方が入居対象です。

リハビリをして在宅復帰を目指しているので、要介護になってしまうと復帰も難しくなってしまいます。

そのため、要支援1,2という条件は妥当だと言えますね。

サービス内容の違い

特別養護老人ホームでは、要介護3以上の方を入居対象としています。

そのため、食事や入浴、排せつなどの日常的なことの介護が主なサービス内容です。

一方で、介護老人保健施設のサービス内容は、先ほども紹介した通りリハビリが主です。

特別養護老人ホームでは、終の棲家として利用することができる場所もあり、介護施設としては特別養護老人ホームの方が便利ですね。

まとめ

在宅復帰を目指している方にとって、介護老人保健施設は最高の施設となっています。

一方で、老人ホームに終の棲家として住もうと思っている方であれば、介護老人保健施設は向いていません。

特別養護老人ホームのような終の棲家として機能している老人ホームを選びましょう。

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