コラム

【介護と引きこもり】8050問題とは?実態や対策方法について徹底解説

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現在の日本では、『8050問題』が社会問題になっています。

中年の引きこもりの子供の面倒を、年老いた親が見続けるといった世帯が増えているのです。

加えて、中年の引きこもりの方が引き起こしてしまう事件も注目を浴びるようになっていますよね。

このような事件が起きていることは事実ですので、誰もが早急に対策をしなければなりません。

今回の記事では、8050問題の現状や原因、対策方法などを徹底的に紹介します!

この記事を読むことで、中年の方が引きこもってしまう理由や家族ができる対策方法などがわかるようになっています。

少しでも、8050問題に関心のある方はぜひ参考にしてくださいね!

※本ページにはPRが含まれます。

8050問題とは?

そもそも、『8050問題』について深く知らないという方もいらっしゃるでしょう。

なのでまずは、『8050問題』の説明からします。

『8050問題』というのは、2010年ごろから言われ始めている80代の親が50代の子供の世話をするという社会的な問題のことを指しています。

平成31年の発表によると、中高年の引きこもりの人口は61万人もいるということがあきらかになりました。

『引きこもり』という言葉を聞くと若年層の方が学校に行かないことを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、中高年の方でも引きこもってしまうことがあるのです。

2010年以前の日本では、中高年の引きこもりに対する調査は一切行われていなかったのですが、平成31年に公表した【生活状況に関する調査】によって、中高年の引きこもりの実態調査が行われました。
この調査による、『引きこもり』の定義とは、

  • 外出はコンビニや趣味の用事があるときだけする
  • それ以外では家から出ない
  • 自分の家であっても自室からほとんど出てこない

このような状態が半年以上続いていると引きこもりと判断されます。

このように、61万人もの人が引きこもりになってしまうことが、今の日本の大きな問題となっています。

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8050問題の現状

8050問題の現状について確認してみましょう。

  • 中高年の引きこもり人数
  • 中高年の引きこもりが起こしてしまう事件

これらが大きな問題として取り扱われています。

一つずつ解説します。

中高年の引きこもり人数

先ほども言いましたが、平成31年の時点で中高年の引きこもりは61万人ほどいると発表されています。

そのうちの70%が男性であり、80代の親が世話をしていることがほとんどです。

ただし、この調査は『自己申告制』であったので、引きこもりだと自覚していない方や申告が面倒くさいと感じている方もいたとされているので、実際には倍近くの人数が引きこもりなのではないかと言われています。

中高年の引きこもりが起こしてしまう事件

川崎市多摩区でスクールバスを待つ私立カリタス小学校の児童ら20人が殺傷された事件で、神奈川県警は2日、殺人と殺人未遂、銃刀法違反の容疑で、自殺した岩崎隆一容疑者(51)を被疑者死亡のまま書類送検した。参照:産経ニュース

この事件は2019年に起きてしまったものです。

印象深い方も多いのではないでしょうか。

この事件の犯人も、長年にわたって引きこもり生活を送っていたことが明らかになっています。

他にも、一家心中や殺傷事件、家庭内暴力など色々な問題が起きているのが引きこもりの現状です。

8050問題の原因

『8050問題』が起きてしまう原因について紹介します。

  • 若いころから引きこもりをしている
  • 社会に出て心が折れてしまった
  • 病気になってしまう
  • 家族だけで解決しようとしている

このような原因が挙げられます。

一つずつ解説しますね。

若いころから引きこもりをしている

一つ目の原因としては、学校生活や社会に出る前からずっと引きこもり生活を続けているということです。

学生時代にいじめや人間関係の問題があったときから、社会に出ることが怖くなってしまい、中年になるまで引きずってしまうことがあります。

社会に出て心が折れてしまった

学校生活や人間関係はうまくいっていても、社会に出てから会社でいじめられてしまうということもあります。

それ以外にも、過重労働やパワハラなどでうつ病になってしまい、社会復帰が難しくなってしまうこともあるのです。

病気になってしまう

主に人間関係の問題から『8050問題』が発生するということを紹介しましたが、病気が原因となることもあります。

例えば、病気になってしまい、学校や会社に行けなくなってしまい、そのまま復帰できずに休職、退職という風にいけなくなってしまう方もいるのです。

ここまで見てもらえればわかるかと思いますが、『8050問題』は誰もが経験してしまう可能性のある問題です。

他人事と思わずにしっかりと向き合ってみましょう。

8050問題の対策方法

次は、『8050問題』の対策方法についての解説です。

『8050問題』を防ぐために、すぐにできることを紹介します。

  • しっかりと向き合う
  • 家族だけで抱え込まない
  • 家族は味方でいる

これらについて解説します。

しっかりと向き合う

もし子供が引きこもりになってしまったら、どうしますか?

大半の方は、社会復帰させるのは酷だから、少しくらい面倒を見てあげようと考えます。

しかし、引きこもり期間が長くなれば長くなるほど社会復帰がむずかしくなってしまうのです。

好きにさせてあげるのではなく、子供としっかり向き合うことが大切です。

例えば、これからどうしたいのか、何かしたいことはないのか、悩みはないのか、などなど早めに問題点を探り出して解決することが必要でしょう。

家族だけで抱え込まない

次に問題となっているのが、家族以外の人には引きこもってしまっていることを相談できないという点です。

家庭内環境をよくするよりも、引きこもりが家にいることがばれたくないという気持ちで世間体を気にしてしまうことが多いです。

しかし、家族内だけで解決することは難しいので、家族以外の人に思い切って相談することをおすすめします。

8050問題が深刻化してしまうのは、家族の中で解決しようと考えている方は多いからです。

知人や友人に相談することが難しいのであれば、国が提供しているサービスを利用することも一つの方法でしょう。

政府が行っているサービスは後述しています。

家族は味方でいる

引きこもりは人間関係の問題から起きてしまうことが多いので、家の中でも邪険に扱われてしまうと、自殺や心中などの問題を起こしてしまう可能性があります。

働けなくなってしまった理由は必ずあるので、話を聞いてあげたり、認めてあげたりすることがとても大切です。

なので、家族だけは味方で居続けてあげましょう。

  • 『早く働きなさい』
  • 『早く出ていって』

このような責める言葉は絶対に使ってはいけないので、注意してください。

8050問題に対して政府が行っていること

『8050問題』に対して、厚生労働省が行っている対策方法について解説します。

  • 引きこもり地域支援センター
  • 各都道府県に相談窓口がある
  • 生活困窮者支援窓口

このように、誰でも利用できるサービスがあります。

一つずつ解説しますね。

引きこもり地域支援センター

厚生労働省が引きこもり対策として、全国66か所に引きこもり地域包括支援センターを設置しています。

引きこもり地域包括支援センターは、ハローワークと連携しているため、職を探すことも可能です。

また、相談窓口もあり、自立支援や啓発セミナーのようなことも行っています。

引きこもりを改善してもらうためにも、引きこもり地域包括支援センターを利用してみてはいかがでしょうか。

各都道府県に相談窓口がある

各都道府県に、引きこもりに関する相談窓口が設けられています。

東京都で言えば、『引きこもりサポートネット』というサイトで、引きこもりに関する相談を行うことができます。

電話やメール、訪問相談など色々な方法で相談することができるので、自分に合った方法を選びましょう。

また、ここで対応してくれる方は専門的な知識をもっているかたなので、なるべく早く相談して方がいいですね。

特に、家族だけで解決しようと考えている方はぜひ利用してみてください。

生活困窮者支援窓口

生活困窮者という名前が付いていますが、引きこもっている方も対象となっています。

生活に困っている方を対象として相談することができるので、自分を隠さずに相談してみましょう。

  • 『恥ずかしい』
  • 『世間体が気になる』
  • 『だらしないと思われるのが嫌』

このような気持ちを持っている方は少なくありませんが、問題解決の妨げにしかなりません。

このような気持ちを捨ててしっかりと相談できるようにしましょう。

まとめ

8050問題は、現在の日本の大きな問題となっています。

子供がいる親の方からしたら他人事ではないので、子供が元気なうちから考えておくといいですね。

仮に、子供が引きこもってしまった場合には、早急に相談窓口に行き、相談してみることをおすすめします。

『家族の問題だから』と言って深刻化してしまうより、プライドを捨てて専門家に相談したほうが解決は早いです。

しっかりと相談できるようにしておきましょう。

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