老人ホームを選ぶ際は、費用や立地、食事内容など様々なポイントをチェックしなければいけませんよね。
その際に、みなさんがよく見落としがちなポイントがあります。
何だかわかりますか?
正解は…「施設長」です!
施設長がどのような人かチェックしておくことも、失敗しない老人ホーム選びには欠かせないポイントなのです!
しかし、実際に施設長のどこを見ればいいのかはよくわかりませんよね。
そこで今回は、施設長をチェックする時の大事なポイントを解説していきたいと思います!
ぜひ最後まで読んでみてください!
この記事を読むことで、いい施設長とはどのような人なのかがわかりますよ!
※本ページにはPRが含まれます。
老人ホームの施設長ってなにをしているの?
まず老人ホームの施設長とは、名前の通りその施設を統括している一番偉い人のことを指します。
呼び方は施設によって異なり、「管理者」や「ホーム長」、「所長」と呼ばれる場合もあります。
しかし、呼び方が異なるだけなので、施設の責任者としてマネジメントを行うという役割は変わりません。
仕事内容は主に管理業務、マネジメントです。
老人ホームのマネジメントでは、あらかじめ決められている介護サービスの内容を守り、品質も落ちないよう、施設スタッフに働きかけています。
介護者の体調は日々変動が起きるものなので、毎日安定したサービス品質を保ち続けるということは難しいことです。
しかし、老人ホームとしては安定した介護サービスを提供しなければならないので、定期的にチェックを行い必要に応じ指導や注意などを施設長が行っています。
そのため、介護スタッフの採用をはじめとした教育指導も施設長の役割です。
介護業界は人手不足が問題視されていますが、介護保険法では要介護者3人につき介護スタッフ一人を配置しなければいけないと決められています。
とにかくたくさんの人材を雇えばいいというわけではなく、優秀な人材を選別し、適切な人員配置を考え、教育を行うというスキルが施設長には求められます。
また、有料老人ホームをはじめとする民間施設の場合、利益を出すことも重要です。
入居者を増やしたり、支出を削減すると言った収支管理も施設長の業務となってきます。
そのため、ケアマネージャーを訪ね、当施設を知ってもらったり、ホームページを活用して宣伝したりなど工夫を施しています。
- 感染症などのリスク
- 指導、改善、体制構築
- トラブル、クレーム対応
- 入居者獲得
- 教育研修
- 適切な人員配置の調整
- 労働時間や残業時間、休日休暇の取得状況、福利厚生などの把握
老人ホーム選びで施設長に会っておくべき理由とは?
老人ホームへの入居を決める際に、その施設の施設長には必ず会っておくべきです。
なぜなら、介護サービスを提供してくれるスタッフを統括する役割を担っているからです。
施設長の考え方や人柄が、介護サービスに影響すると言っても過言ではありません。
老人ホームの施設長をチェックするときのポイント!
では実際に、施設長と対面する時はどのようなポイントをチェックすればいいのでしょうか?
ここでは、必ずチェックするべきポイントを5つ紹介していきます。
一緒に確認していきましょう!
- 介護や施設の知識は足りているか
- スタッフに対しての対応はどうか
- 入居者は施設長にどのような態度をとっているか
- スタッフに対する信頼や愛情は感じられるか
- 上から目線の言動ないか
1.介護や施設の知識は足りているか
施設長といっても、介護に関する知識が足りていない人もいます。
中には、運営元の会社からの出向や異なった業種から転職してきたなど、現場を経験していない施設長もいるからです。
ですので、施設長になってどれくらいの期間が経つのか、どれほどの知識を持っているのかチェックする必要があります。
現段階で知識不足を感じても、今後頼りになる施設長になれるのかどうかを見極めてもいいかもしれません。
2.スタッフに対しての対応はどうか
施設スタッフに対する対応をチェックするのもポイントです。
実際の対応は分からないにしても、もしお客さんの前でスタッフに怒鳴るような対応があれば、そんな対応がもはや話にもなりませんよね。
お客さんの前で怒鳴るようなことがあれば、日常的に入居者の前でも怒鳴っていると考えてもいいでしょう。
そのような状況下で生活することは、入居者への悪い影響を及ぼす可能性だってあります。
それに、感情のコントロールができないような人に、安心して親などを預けることなんてできないですよね。
3.入居者は施設長にどのような態度をとっているか
日頃生活を共にしている入居者がとっている態度は、施設長の人柄など判断する上でとても重要です。
日頃から質の高い介護サービスを受けていれば、入居者の方々は施設長へ信頼も置いているはずです。
施設長への信頼を図るために、入居者が施設長に笑顔を向けているかチェックしましょう。
信頼している人には、自然と笑顔をむけちゃいますからね。
そのため、施設長に対して笑顔を向ける入居者が少ない施設は、介護サービスの満足度が低いといえます。
4.スタッフに対する信頼や愛情は感じられるか
施設スタッフを信頼していれば、施設の説明をする際に自然とスタッフの素晴らしさなどを語ってしまうものです。
信頼や愛情を感じられる発言がなかったり、施設長とスタッフのコミュニケーションがよそよそしいと感じたりしたら、その施設では満足のいくサービスを受けることはできないかもしれません。
5.上から目線の言動はないか
施設運営とは一種のサービス業です。
にもかかわらず、「こっちがお世話をしてやっている」などといった内容の発言をする場合は言語道断です。
それに、そのような考えが介護スタッフにも植え付けられている可能性もあります。
また、そのような施設長は懸命に働いているスタッフからは信頼を得ることはできないでしょう。
したがって、施設長と施設スタッフの信頼関係にも影響をし、質の高い介護サービスには繋がりません。
いい施設長はどんな人?
いい施設長とは、「施設長として信頼されている人」です。
最初に紹介した施設長の業務内容をしっかりとこなせている人が、信頼される対象になります。
その点を見極めるためには、いくつか質問してみるといいでしょう。
下記の4つの質問を参考にしてみてください!
- 実際に起きたクレームとその対処方法を教えてください
- 当施設の長所と短所を教えてください
- 入居者に対して注意していることは何ですか?
- 施設スタッフに対して注意していることは何ですか?
1.実際に起きたクレームとその対処方法を教えてください
クレームというのはその施設の弱みに当たりますから、この質問をすることで施設の本質がわかります。
「クレームがないのが一番なんじゃないの?」と思うかもしれませんが、老人ホームにおいてクレームがないというのはありえないことです。
こんな質問をされたら「クレームはない」と隠したくなる気持ちも分かりますが、失敗まで包み隠さず開示できる姿勢があるかチェックしましょう。
失敗をオープンできるという姿勢は、隠蔽体質がないという確認にも繋がるだけでなく、何か問題が出た時は早期解決に努めてくれるという可能性でもあります。
また、「クレームがない」と答える施設長は、本当に施設の悪い所が見えてないという可能性もあります。
それはそれで、かなり問題ですよね。
2.当施設の長所と短所を教えてください
施設のサービス向上を目指している施設長は、この類の質問にはすぐ答えられるはずです。
長所はさらに伸ばしていき、短所は改善していこうという意識が信頼につながる強い証拠となります。
また、その短所をどのように改善していこうとしているのかも聞きましょう。
短所の改善というのは施設長だけの取り組みではなく、施設スタッフ全体の取り組みとなります。
明確な改善方法があることで、施設全体でしっかりとした話し合いが行われチームワークのある職員が揃っているということも確認できます。
3.入居者に対して注意していることは何ですか?
このような質問に対しては、どこの施設でも答えられるような綺麗な回答が返ってくることが多いです。
たとえば、「ご自宅と同じようにリラックスして過ごしていただけるようにしている」「一人ひとりに合った介護サービスを提供している」などといった回答です。
その時は、さらに「そのために具体的にどのようなことをしているのか」を聞くようにしましょう。
本当に入居者に対して深く考えてくれているのかが分かると思います。
4.施設スタッフに対して注意していることは何ですか?
「施設スタッフの仕事を環境を整えること=介護サービスの質が上がる」ということです。
このことをしっかりと理解していれば、施設スタッフに対して特別な対応をしているはずです。
定期的な研修などを行いスキルアップを測ったり、モチベーションを上げるために声をかけたり、休みがきちんと取得できる労働環境の整備などを行なっているでしょう。
そのような回答が聞ければ、施設スタッフを大切に思っているということがわかります。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
老人ホームの施設長については理解していただけたでしょうか?
施設長の人柄や運営方針が、その老人ホームの雰囲気の鍵を握ってると言っても過言ではありませんね。
老人ホームを見学する際は、施設長の人柄や運営方針までチェックするようにしましょう!
快適な老人ホームライフを過ごせることを、心より祈っています!