意外と知らない!電動ベッドの種類と介護での便利な使い方

電動ベッドの使い方-電動ベッドを整える介護士 コラム

身近にある道具を上手く活用することでも介護を楽にすることができます。

今回は、代表的な福祉用具である、電動ベッドについて、種類と介護現場での便利な使い方についてお伝えします。

この記事を書いたライター
リハビリについて-西野英行様西野 英行(にしの ひでゆき)
「理学療法士。福祉用具専門相談員として介護業界で3年間勤務した後、理学療法士の資格を取得。リハビリ専門回復帰病院にて勤務。その後、訪問看護ステーションに勤務。月に40人以上のリハビリ指導を担当し、患者やその家族から寄せられる歩き方や転倒予防の相談にのっている。本業の傍ら、個人でリハビリに関するブログ(未来のPT)、チームで介護系のサイトを運営。
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介護現場で普及する電動ベッド

介護で非常に多くの方が利用されている電動ベッド。

電動ベッドは、国に定められた介護保険制度福祉用具貸与(レンタル)の対象商品です。

介護保険制度を利用して、現在の所得に応じて1〜3割の自己負担で貸与(レンタル)できることもあり、広く普及しています。

しかし、電動ベッドを自宅に置いている方の少なくない方が「電動ベッドのリモコンのスイッチをほとんど触ったことがなく、活用の仕方が分からない」のではないでしょうか。

電動ベッドはすごく便利な福祉用具です。

今回は電動ベッドの種類やメリットについておさらいし、さらに便利な使い方をご紹介します。

電動ベッドを使うことのメリット

電動ベッドを介護で使うとどんな良いことがあるのでしょうか。

まず、電動ベッドを介護で使うことのメリットを挙げていきます。

電動ベッドが介護保険を利用して広く普及している前提として、日本の文化では畳の上に布団を敷いて就寝する方が多かった背景があります。

しかし、床から起き上がる時にはかなりの体力(筋力)を要します

筆者はリハビリの仕事をしていますが、「床上動作(しょうじょうどうさ)練習」といって、床からの立ち上がり練習に特化したリハビリがあるくらいです。

ちなみに、床上動作練習は、主に転倒してしまったときに、床から立ち上がる方法を知っておくことを目的に行います。

リハビリの現場でも、普段の生活での寝起きには、電動ベッドを勧める場合が多いです。

これは、電動ベッドには下記のように離床を促進させ、結果的に身体能力を維持しやすいというメリットがあるためです。

離床促進と廃用症候群の予防

起き上がりをしやすくします。

結果的に離床促進になり、寝ている時間が増えにくいため、廃用症候群の予防に繋がります。

介護負担の軽減

介護する側はベッドの高さを上下させることで、腰を曲げて介護する頻度が減り、身体的に楽な姿勢で介護が行えます。

また、背上げ機能を使うことで食事の介助がしやすくなります。

腰痛は介護者にとって天敵ともいえる悩みの1つで、腰痛に悩まされると介護の負担が増大します。

腰痛にならないように、前もって予防しておくことが大変重要です。

電動ベッドの種類

電動ベッドには様々な種類があります。

主に、付属するモーターの数で種類が分かれます。

モーター数が多いほど、当然レンタル料金も割高になる傾向があります。

電動ベッドは、使用する際に目的に応じてレンタルする種類を決める必要があります。

ただし、介護が必要な方の身体の状態や環境は常に変化します。

変化に応じてベッドを借り変えることも視野に入れておきます。

ベッドを購入してしまうとそうはいきませんが、レンタルであれば比較的スムーズに身体に合わせたベッドを使用することができるので、介護保険を使ってレンタルすることをおすすめします。

1モーター

比較的軽度の方が使う電動ベッドで、モーターが1つだけ付属します。

  •  背上げ機能のみできる
  •  高さ昇降のみできる

ベッドの種類によって、どちらかの動作が電動で行えます。

介護予防レベルの身体機能の方や、起き上がりがしにくいだけの人はこの機能だけでも十分な場合が多いです。

2モーター

多く普及している種類の電動ベッドです。

  1. 高さ昇降
  2. 背上げ(足上げと連動してある場合もあり)

ができます。

足上げ機能は付属していない場合が多いです。

ベッド上で食事をされる方は、最低限2モーターの電動ベッドを選ぶ必要があります。

また、ベッド上で過ごす時間が多い方も、背上げをして姿勢を変えることができるのでおすすめです。

3モーター

ベットにモーターが3つ付属しており、様々な操作が行えます。

  1. 高さ昇降
  2. 背上げ
    と合わせて、
  3. 足上げ機能

が単独で使用できます。

主に足に浮腫が出やすい疾患の方に向いています。

電動ベッドの便利な使い方

電動ベッドの使い方-電動ベッドで食事をするシニア

介護で広く普及している電動ベッドですが、あまり知られていない便利な使い方があります。

以下に用途別の電動ベッドの便利な使い方をご紹介します。

高さ昇降が使える場面

  • オムツ替え
  • 移乗操作
  • ベッドから立ち上がることができない場合
  • 夜間にベッドから落ちてしまう場合

オムツ替え

高さを昇降することで、オムツ替えのときに介護者の腰が曲がらず、ちょうど良い高さに合わせることができます。

腰がかがめた姿勢で長時間いると、腰部に負担が大きくなります。

おむつ交換に限らず、腰をかがめた姿勢での介護はできるだけ行わないように、周囲の環境を調整することが理想です。

移乗動作

また、車椅子からベッドへの移乗(乗り移り)の際も、ベッドと車椅子座面の高さを合わせることで、楽に移乗させることができます。

ベッドから立ち上がることができない場合

ベッドから立ち上がることができない場合、高さ昇降機能を使い、高さを少し高くすることで立ち上がりがしやすくなります。

夜間にベッドから落ちてしまう場合

施設や病院では、認知症などにより、夜間の徘徊がある方に、夜寝る前にベッドの高さを一番低い状態にしておきます。

ベッドから転落したときの身体へのダメージを最小限にするためです。

背上げが使える場面

  • 食事
  • 娯楽
  • 呼吸を楽にする

食事

ベッド上で飲食を行う際に、背上げを行います。

寝たまま飲食すると、誤嚥や窒息の可能性が高くなります。

必ず背上げをするか、ベッドに座って(端座位)飲食を行います。

娯楽

もちろんテレビの設置場所にもよりますが、テレビを見る時にも背上げを使うと見やすい場合があります。

呼吸を楽にする

肺に疾患がある方や嚥下機能が低下し、痰が飲み込みにくい方は、フラットな状態で寝ていると息がしづらいことがあります。

背あげ機能を使用することで、呼吸が楽になります。

足上げが使える場面

  • 足に浮腫がある場合
  • ベッド頭側への移動

足に浮腫がある場合

足に浮腫が起こりやすい疾患がある方は、足上げ機能を効果的に使うことで浮腫の軽減及び予防につながります。

ベッド頭側への移動

ベッド上で仰向けで寝ている方にオムツ交換などの介護をしていると、足元に体全体が下がってきてしまうことがよくあります。

そんなときは、足上げのみを行い、ベッドの頭側から介助者の両脇の下に手を入れ、ベッド頭側へ引っ張ることで驚くほど楽にずり落ちた体を元の位置に戻すことができます。

ぜひ一度試してみてください。

足上げ機能と背上げ機能の連動について

2、3モーターの電動ベッドには、足上げと背上げが連動して動くものがります。

ボタンを押すと始めに足が上がり、その後に背上げが動きます。

これは、背上げだけを単体でうごかすと、体が足側へずり落ちてしまうことがあり、それを防ぐためです。

2モーターのベッドは足上げ単独での操作はできませんが、3モーターは単独での足上げ機能が付属します。

電動ベッド(特殊寝台)付属品について

電動ベッド(特殊寝台)の付属品として、

  • ベッド柵
  •  介助バー
  •  縦型の手すり
  •  マットレス
  •  オーバーベッドテーブル、サイドテーブル

などを介護保険適応でレンタルすることができます。

ベッド柵は手すりではない

ベッド柵を手すりのように使う場合もあると思いますが、体重を掛けて使用することを想定されておらず、危険です。

ベッド柵は、マットレスや布団のずり落ち防止のために付属するものです

体重を支える手すりとして使用する場合は、介助バーを使用するようにします。

縦型手すり

縦型手すりは、ベッドサイドの天井と床に突っ張り棒のようにして設置します。

車椅子やポータブルトイレへの移乗を頻繁に行う方で、介助バーだけでは移乗がしにくい方に設置を検討します。

ベッドから車椅子への移乗の際に頻繁に転倒する方が稀におり、そういった方は持つ場所が増えるので非常に有効です。

マットレスの選び方

マットレスは、大きく分けて硬めのマットレスと柔らかいマットレスがあります。

硬めのマットレスのメリットは、ベッドの上で動きやすいこと、デメリットは、皮膚へ掛かる圧力が強くなるため、床ずれができやすいことです。

日中横になっている時間が少ない方は、できるだけマットレスを硬めのものにした方が離床を促しやすいとされています。

もちろん、好みも考慮して固さを選びます。

柔らかいマットは、上記の硬いマットレスとは逆のデメリット、メリットがあります。

日中ベッドで横になる時間が多い方、栄養状態や体型(痩せ型)など床ずれができる可能性が高い方は柔らかいマットレスを選びます。

その分沈み込みがあり、動きが阻害されやすくなるので、注意する必要があります。

また、床ずれのできる危険性が非常に高い方の場合、特殊寝台付属品のマットレスの代わりに、介護保険適応の床ずれ防止用具のエアーマットを使用します。

エアーマットは特殊寝台付属品のマットレスの代わりに設置することができるので、その場合は普通のマットレスはレンタルしなくても大丈夫です。

まとめ

電動ベッドの種類と使い方についてご紹介しました。

電動ベットの種類は、主にモーター数によって分けられ、

  • 1モーター
  •  2モーター
  •  3モーター

があります。

モーター数が増えるに従い、機能も充実していきますが、その分レンタル料は高くなる傾向にあります。

電動ベッドの機能として、

  • 高さ昇降
  •  背上げ機能
  •  足上げ機能

があり、介助負担の軽減、オムツ交換、移乗動作時、食事の時など様々な場面で便利に活用することができます。

介護保険適応、福祉用具貸与対象の電動ベッド付属品には

  • ベッド柵
  •  介助バー
  •  縦型の手すり
  •  マットレス
  •  オーバーベッドテーブル、サイドテーブル

があります。

それぞれ、
ぜひ参考にしてみてくださいね。

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