『親が老人ホームに入居することになったのですが、食にうるさい人です。介護食を食べているのですが、介護食を選ぶことはできるのでしょうか?』
『今は普通の食事ができている父も、いつか普通の食事が食べられなくなってしまったときに、老人ホームで流動食を出してもらえますか?』
親が高齢者になってくるとこのような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
そもそも、介護食がどのようなものなのか、理解していないという方もいるでしょう。
今回の記事では、介護食がどのようなものなのか紹介した後に介護食の種類について説明します。
高齢者になるにつれて噛む力や飲み込む力は衰えてしまいます。
食事を満足にさせてあげるためにも、介護食について深く知っておきましょう。
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介護食とは?
まずは、介護食がどのようなものか知る必要がありますね。
介護食とは、噛む力や飲み込む力が弱くなってきた高齢者の方に向けて作られた、噛む力や飲み込む必要がない食事のことです。
噛む力や飲み込むがなくなってしまったとしても、生きていくためには食事が必要ですよね。
このような悩みを解決するために開発されたのが、介護食です。
栄養バランスがしっかりと考えられているため、介護食だけを食べていても栄養に困ることはありません。
また、多種多様な味があるので、介護食になったとしても食事に飽きてしまうことはないのが良い点ですね!
介護食の種類
介護食については理解してもらえましたか?
ここからは、介護食の種類について説明します。
いきなりですが、介護食は大まかに以下の4種類に分けられていることを確認しておきましょう。
- ミキサー食
- 流動食
- ソフト食
- 刻み食
これら一つずつ紹介します!
1.ミキサー食
ミキサー食とは、普段の食事をミキサーにかけてドロドロにしたものです。
スープのようになったものを飲み込む形で食事を取ります。
噛まなくても食べられるのがミキサー食なので、普通の食事ができなくなってしまったらミキサー食に行きつくと思ってくれればOKです。
ミキサー食の特徴としては、
- ドロドロのスープになるので、噛まずに飲むことができる
- 消化に時間が掛からないため、消化器官に負担を掛けずに食べることができる
- 消化に時間が掛からないため、栄養が素早く吸収できる
です。
歯がなくなってしまっている方や、飲み込む力がないという方は、ミキサー食を選びましょう。
2.流動食
介護食といえば、流動食を思い浮かべる方が多いかもしれませんね。
流動食もミキサー食と同じく、噛む必要がなく飲み込むだけでできる食事です。
ミキサー食よりも、スープ状なので栄養の吸収が速かったり、消化器官への負担が抑えられたりと、メリットがたくさんあります。
こちらも同じく、歯がなくなってしまっている方や、飲み込む力がないという方におすすめです!
流動食の特徴としては、
- 消化に時間が掛からないため、消化器官に負担を掛けずに食べることができる
- 消化に時間が掛からないため、栄養が素早く吸収できる
- 寝たきり状態の方でも簡単に食事ができる
です。
3.ソフト食
ソフト食は、今まで紹介してきた流動食やミキサー食とは違い、多少噛む必要があります。
ただし、歯がなくても噛むことができ、歯茎や舌でつぶすことができます。
入れ歯を入れている方や、舌の力が残っている方であれば、ソフト食を試してみましょう。
ソフト食の特徴としては、
- 舌や歯茎で噛むことができる
- 柔らかさの幅が広く、自分に合ったものを選びやすい
です。
4.刻み食
最後は刻み食です。
その名の通り、普通の食事を刻んでいるものが刻み食です。
噛むことができる方でないと、刻み食は難しいでしょう。
大きいものを小さいサイズに刻んで、食べやすくしているだけです。
刻み食の特徴としては、
- 普通の食事を小さくしているので食べやすくなる
- 噛む力や飲み込む力がある方でないと難しい
- 食感を楽しむことができる
です。
老人ホームで介護食を選ぶことは可能?
結論から言ってしまうと、介護食の対応をしているかどうかは運営会社によって様々です。
老人ホームで食事を作っていることは珍しく、外部のサービスと連携している場合がほとんどです。
なので、食事を作っている会社の対応次第で様々となってしまいます。
ただし、老人ホームであれば介護が必要な方が入居してくるということは理解しています。
最近では、介護食の用意もしっかりとされている老人ホームがほとんどです。
それでも、確認しておくべきポイントなので、入居前に介護食の対応をしてもらえるかどうか、確認してみましょう。
市販の介護食の選び方
市販の介護食はたくさんありますが、選び方にも多少の工夫が必要です。
『工夫と言われても、どうしろと?』と思う方もいるかもしれません。
今回紹介するものは、『ユニバーサルデザインフード』というマークです。
マークの横に『舌で潰せる』のように書かれているので、自分に合った食を選びやすくなります。
ユニバーサルデザインフードは、日本介護食品協議会が定めている規格なので、信用してOKです!
まとめ
介護食について、理解していただけたでしょうか。
もう一度まとめておくと、
- ミキサー食
- 流動食
- ソフト食
- 刻み食
の4種類があり、自分に合っているものを選びましょう。
老人ホームでも、柔軟な対応をしてもらえるところがほとんどなので安心しましょう!