ターミナルケアと看取り介護の違いとは?【人生の最期】

コラム

『看取り介護とターミナルケアの違いは何ですか?』

『母親が明らかに老衰してきているのですが、看取り介護とターミナルケアのどちらを選べばいいのでしょうか?』

将来のことを考えて居たり、母親が老衰してしまったりしていると、看取り介護やターミナルケアについて深く知りたいと考える人は少なくありません。

看取り介護は、終末期に入っている方が延命治療を望まずに、慣れている老人ホームで最期を迎えるためのケアシステムのことです。

一昔前であれば、医療機関で延命処置をしてもらうことが当たり前の話でしたが、最近では延命治療をせずに静かな最期を迎える看取り介護が増加しています。

今回の記事では、看取り介護やターミナルケアの違いについて解説します。

ぜひ参考にしてください!

看取り介護とは?ターミナルケアとの違いを解説

まずは、看取り介護とターミナルケアの違いについて解説をします。

看取りとは、近い将来に死ぬことが避けられないと判断された方に対して、身体的苦痛や精神的な苦痛をなるべく感じさせずに、人生の最期を迎えてもらうための援助をすることです。

先ほども言いましたが、一昔前では終末期になると入院を強要され少しでも長い時間生命を維持することを優先してきました。

鼻から管を通され、体中に機械を取り付けられるという行為が人道的ではないという判断から、看取り介護が増加しています。

人としての尊厳を保ちつつ人生の終わりを迎えるために、医師によって精神的苦痛や身体的苦痛をなるべく軽減させる処置をしてもらい、住み慣れている老人ホームや自宅で静かな死を迎えるのが『看取り』です。

一方で、ターミナルケアは医療に対応している看取りだと思ってくださればOKです。

医療と言っても、先ほど言ったような『鼻から管を通され、体中に機械を取り付けられるという行為』をするわけではありません。

あくまでも、点滴や酸素吸引などの最低限の医療ケアのことを指しています。

なので、看取り介護とターミナルケアの違いは『介護に対応しているか、医療に対応しているか』という点で異なっています。

一概にどちらがおすすめとは言い難いので、かかりつけ医や老人ホームの職員と相談して決めることになるでしょう。

看取り介護の内容

看取り介護では実際にどのようなことが行われているのか気になりますよね。

なので、実際に行われている看取り介護の内容について解説します。

前提として、看取り介護は人間として尊厳のある生き方を最期まで行うことなので、医療ケアはほとんどしてもらえないということを覚えておきましょう。

  • 身体的なケア
  • 精神的なケア

これらのケアが、看取り介護で提供されます。

これだけではわかりにくいので、詳しく解説しますね。

身体的なケア

基本的に、看取り介護の段階を迎えている方は、寝たきり状態の方が多いです。

寝たきり状態だと床ずれが起きやすくなってしまうので、それのケアとして楽な体位の工夫や援助を行ってもらえます。

楽な体位を見つけられたとしても、数時間に一度寝返りを打たせるなどのケアもケアの一環です。

その他にも、血液循環を良くするために、マッサージや身体を温める行為などを行ってくれます。

このように、体への負担を最大限なくすような努力をしてもらえるのが、看取り介護の特徴です。

精神的なケア

身体的な機能が低下してしまうと、自分でやりたいこともできなくなってしまい、精神的な苦痛を感じてしまう方もいます。

また、患者の方も終末期ということを理解していることが多いので、死に対する不安も感じてきます。

これらの精神的なケアも行ってくれるのが看取り介護です。

具体的には、

  • 手をつなぐ
  • 身体をさする
  • 寄り添う
  • 話を聞く
  • レクリエーションを行う

などをして、不安な気持ちを解消しようと心がけてくれます。

家族に対するケア

看取り介護とは少し違いますが、看取り介護をしてくれている老人ホームでは家族に対するケアも怠ることはありません。

看取り介護をしてもらっているご家族の方も、患者の方と同じように寂しい気持ちや不安を抱えているので、患者の状態の変化やどのような介護を行っているかなど、具体的に話してくれます。

こまめに連絡や相談をしてもらうことができるので、少しの間面会に行けなかったとしても患者の方の様子をはっきりと理解することができるようにケアしてくれます。

また、ご家族の方の希望にもできるだけ答えてくれるように配慮してもらえるので、安心してください。

危篤時には、すぐに連絡をしてもらえるので死に目に会うことも可能です。

このように、患者の方だけでなくご家族の方のケアまでしてもらえるのが看取り介護の特徴ですね。

ターミナルケアの内容

ターミナルケアは、病気の回復が見込めなくなった時や治療をしても延命にしかならないと判断された時がきっかけとなります。

ターミナルケアの種類としては、

  • 身体的なケア
  • 精神的なケア
  • 社会的なケア

の三種類に分類されます。

これだけではわかりにくいので、一つずつ解説しますね。

身体的なケア

病気によって終末期になると、強い痛みが発生することがあります。

例えば、がんですね。

このような痛みで眠れないことや精神的な苦痛につながってしまうこともあります。

痛みの軽減を図るために、投薬をしてもらい痛みを取り除くことを行っています。

また、ずっと横になっている状態だと床ずれという症状が発生してしまい、これに対するケアも行われています。

その他にも、食事が行えなくなってしまったら、チューブを通して胃まで直接栄養を送る経管栄養や胃に小さな穴をあけて食べ物を注入する胃ろうなどを行うこともあります。

精神的なケア

ターミナルケアというのは、患者の方と一緒に決める必要があります。

その時に『もう少しで死ぬ』ことを自覚することになるので、精神的に不安定になってしまうことが多いです。

そのような不安や恐怖から感情に寄り添って少しでも安心してもらうためのケアも重要です。

ただ、精神的なケアというのは医者がするよりもご家族の方が寄り添ってあげたほうが、効果が大きいです。

できるだけ孤独を感じさせないためにも、ご家族の方が順番に面会に行き、話をしてあげるなどの行為が必要になります。

具体的には、不安の内容を聞いてあげることや、やりたいこと、食べたいものなど好きなことを聞いてあげましょう。

もちろん、どうしても面会をする時間が取れないという時もあると思います。

そんな時には、施設の方やほかの入居者とコミュニケーションを取ることで、少しでも不安な気持ちを緩和させてくれる援助をしてくれることもあるので、心配することはありませんね。

社会的なケア

『社会的ケアとはなんだ?』と思う方もいるでしょう。

社会的ケアというのは、主に費用の問題のことを指します。

費用の負担を減らすために療養中の社会的援助をしてくれる『医療ソーシャルワーカー』に関わってもらうことが可能です。

社会的ケアでは、遺産相続や遺品整理のお手伝いもしてもらえます。

終末期に入ると、いろいろといそがしくなってしまうので、遺産相続や遺品整理に手間取ってしまうことがあります。

そんな時に医療ソーシャルワーカーを頼ることで、楽にすることが可能なので利用することも考えてみるといいですね。

看取り介護・ターミナルケアができる老人ホーム

まずは、看取り介護をするために必要な条件を見ておきましょう。

条件
1つ目 当該施設の看護職員や診療所、病院のいずれかの看護職員との連携で24時間連絡ができるようになっている
2つ目 看取りに関する方針を決め、入居者とその家族に方針の同意を得る
3つ目 医師、看護師、ケアマネージャー、介護士で看取りに関する協議をして方針の見直しを定期的にする
4つ目 看取りの研修を行う
5つ目 看取りケアをするときには、個室を利用し、家族や入居者、ほかの入居者の配慮をする

これらの条件を満たしている老人ホームであれば、看取り介護を行えるようになっています。

基本的には、有料老人ホームや特別養護老人ホーム、認知症対応型共同生活介護、介護療養型医療施設のような施設で8割近くの施設で看取り介護を実施しているようです。

看取り介護ができる老人ホームを探す方法としては、インターネットでの検索をおすすめします。

こちらサイトでは、『看取り介護・ターミナルケアができる老人ホーム』という検索ができ、その他にも条件を足すことができます。

また、都道府県も洗濯することができるため、自分の希望する老人ホームを探すことが容易にできるサイトです。

老人ホームを探すためには便利なので、使ってみましょう。

有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、介護療養型医療施設について少し解説します。

有料老人ホーム

有料老人ホームは住宅型有料老人ホームや介護付き有料老人ホームなどと様々な種類の施設があります。

民間の企業によって運営されている老人ホームなので、値段は少し高めです。
主なサービス内容は、

  • 生活介助
  • 食事
  • レクリエーション
  • イベント

です。

基本的に入居したら最期まで入居していられる老人ホームです。

入居する前から看取り介護まで見据えているのであれば、有料老人ホームを利用するといいでしょう。

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

認知症対応型共同生活介護は、その名の通り認知症の方が共同で生活するための老人ホームです。

主なサービス内容は、

  • 生活介助
  • 食事
  • リハビリ
  • レクリエーション
  • イベント

です。

グループホームでも、看取り介護をしてもらうことが可能です。

ただ、入居前から要介護5で看取りが必要という状態の方だと受け入れ拒否されてしまう可能性もあります。

基本的には、グループホームに入居するときは元気で、入居した後に看取り介護を必要とする流れでないと利用できないと考えましょう。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、老人ホームの中で最も人気の高い施設ですね。

というのも、国や自治体から助成金をもらって運営されている老人ホームなので、利用者負担額が少ないのです。

そのため人気があり、入居するために数か月から数年間の待機期間があります。

主なサービス内容は、

  • 生活介助
  • 食事

です。

要介護3以上の方しか入居できない老人ホームなので、レクリエーションやイベントといった娯楽要素は少ないです。

ただ、看護師や介護士の常駐義務があるので、安心して看取り介護をしてもらうことができます。

介護療養型医療施設

介護を療養型医療施設は、病院と併設していることの多い老人ホームです。

なので、医療に特化している老人ホームとも言われています。

主なサービス内容は、

  • 医療ケア
  • 生活介助

です。

介護療養型医療施設もレクリエーションやイベントのような娯楽要素は少ない老人ホームです。

また、特別養護老人ホームと同じく国や自治体から助成金をもらって運営されている老人ホームなので、入居者の負担額が少ないです。

ここまで紹介してきた老人ホームでは看取り介護・ターミナルケアを行えると説明していますが、施設ごとに行える場所と行えない場所があるので、先ほど紹介したサイトでしっかりと調べてみることをおすすめします。

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まとめ

ターミナルケアと看取り介護の違いについて理解してもらえたでしょうか。

もう一度おさらいしておくと、『介護に対応しているか、医療に対応しているか』というのが違う点です。

人生の最期を決める大きな決断になるので、医者や老人ホームの方としっかりと相談して決めるようにしましょう。

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