『介護保険サービスを利用せずに在宅介護をしているともらえる補助金があると聞いたのですが、本当でしょうか?』
『在宅介護をしているともらえる補助金というのは、何があるのでしょうか?』
結論から言ってしまうと、在宅介護をしているともらえる補助金はあります。
ただし、在宅介護をしているという条件ではなく、様々な条件を満たしている必要があります。
今回の記事では、在宅介護をしているともらえる補助金について解説します。
在宅介護をしている方はぜひ参考にしてください!
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在宅介護をしているともらえる補助金がある
まずは、在宅介護をしている方がもらうことができる補助金を紹介します。
- 家族介護慰労金
- 介護リフォームの補助金
この2種類です。
ただし、介護リフォームの補助金はその名の通り、介護リフォームをしている必要があるので、どちらかと言えば『家族介護慰労金』が在宅介護をしているともらえる補助金と言えるでしょう。
ただ、在宅介護に関わることですので、介護リフォームの補助金についても後々解説します。
家族介護慰労金
家族介護慰労金というのは、介護保険サービスを利用せずに、要介護4~5の介護者の在宅介護を1年以上継続している方がもらうことができます。
このような家族に対して、地域自治体から年間10~12万円程度をもらうことができるのが、家族介護慰労金です。
ただ、要介護4~5という条件だけではなく、ほかにも条件があるので確認してみましょう。
家族介護慰労金を受けるための条件
家族介護慰労金をもらうための条件は4以下の点です。
- 要介護4~5と認定を受けてから1年以上続いている
- 一年間介護保険サービスを利用せずに在宅介護をしている
- 通算で90日以上の入院をしていない
- 支給対象者が生活保護を受けていない
これらすべての条件を満たしている方が家族介護慰労金を受け取ることを許されます。
ハードルがかなり高いということがわかりますね。
家族介護慰労金の申請方法
申請方法は、自治体ごとに異なっています。
ただ、基本的な流れを紹介しておくと、
- 市区町村の役所に問い合わせを行い、家族介護慰労金の申請書類を入手する
- 申請書類を手に入れたら、必要事項を記入して送り返す
- 送られてきた書類をもとに審査が行われる(役所側)
- 家族介護慰労金の支給要件が満たされていると判断されたら、自宅に地域包括支援センターの方が訪問し、介護状況を確認する
- 報告内容が審査され、支給するかどうか決められる
- 支給が確定したら、支給決定通知書及び請求書が送付される
- 支給決定通知書及び請求書の必要事項を記入したら送り返す
- 請求書が役所に届いたら、指定した金融機関の口座に慰労金が振り込まれる
このような流れとなっています。
この流れだけを見るととても面倒くさいように見えますが、
- 申請書をもらって
- 申請書を記入して送り返して
- 請求書を記入して
- 請求書を送り返す
だけです。
申請方法はとても簡単なので、身構える必要はありませんね。
介護リフォームの補助金
家族介護慰労金と密接な関係がある、介護リフォームについての補助金も解説しておきます。
介護リフォームというのは、要介護者が住み慣れている家で暮らしやすいように、自宅内のリフォームを行うことです。
例えば、柱の角に緩衝材を置いたり、手すりを必要か所に取り付けたりすることですね。
在宅介護をするうえでは、介護リフォームはとても重要なことなので、セットで行う方も多いのではないでしょうか。
介護リフォームの補助金は、上限額20万円で支給してもらえます。
介護リフォームの補助金を受け取るための条件
まずは、介護リフォームの補助金をもらうための条件について解説します。
- 利用者が要介護・要介護の認定をされている
- リフォームする住宅の住所が利用者の被保険者証の住所と一致しており、利用者が実際に住んでいる
- 利用者が介護保険サービスや入院をしていない
これらの条件を満たしている方が、最大20万円の補助金を受け取ることができます。
介護リフォームの補助金を受け取るための申請方法
- 要支援・要介護の認定を受ける
- ケアマネージャーと相談しリフォームのプランを検討
- リフォーム会社と契約
- 市区町村に申請書類を提出
- リフォームが完了
- リフォーム費用を全額支払う(一時的に)
- 市区町村に支給申請書類を提出
- リフォームの補助金をもらう
このような流れとなっています。
在宅介護をしている方は、家族介護慰労金と一緒に利用を考えてみてください!
まとめ
家族介護慰労金と介護リフォームの補助金についての解説をしましたが理解していただけたでしょうか。
これらの補助金を受けるために在宅介護をすることはおすすめできません。
というのも、要介護4~5の方を在宅介護するとなれば、心身ともに負担が大きくなってしまいます。
その負担を考えると、年間で10万円の補助金というのはあまりにも少ないです。
できるのであれば、介護保険サービスを利用したほうがいいですね。
家族介護慰労金を受けるために在宅介護をするのではなく、介護保険サービスをどうしても利用できないという方が利用するべきですね。
介護保険を利用すれば、とても少ない費用で利用できる介護施設もあるので、ぜひ検討してみてくださいね。