『父親が要介護2と認定され、老人ホームに入居してもらおうと思っているのですが、どうしてもいやだと言って聞きません。どうしたら老人ホームに入居してもらえるでしょうか?』
老人ホームに入居する際に嫌がる高齢者の方は多くいます。
ただ、在宅で介護をするのにも限界があるのが現実ですね。
今回の記事では、どのようにして高齢者の方を老人ホームの入居に納得してもらうか、解説します。
始めに言っておきますが、無理やり老人ホームに入居させることはあらゆるトラブルのもとになってしまうので、絶対にやめましょう。
トラブルについてはこの記事の後半で解説します。
ぜひ参考にしてください!
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老人ホームへの入居を嫌がる理由
まずは、高齢者の方がなぜ老人ホームへの入居を嫌がるのか、よくある理由を用意しました。
- 見捨てられると思っている
- 同じ家での生活を続けたい
- 変化を好まない
- 自分に介護は必要ないと思っている
- 老人ホームに嫌な印象を持っている
- 介護は家族がするという価値観を持っている
このような理由が挙げられます。
この中のすべてに当てはまらないという方はほとんどいないと言えるでしょう。
一つずつ紹介します。
見捨てられると思っている
老人ホーム=姨捨山のイメージを持っている方が多いです。
そのように、老人ホームに入れられたら捨てられてしまうのではないかという不安から老人ホームへの入居を嫌がる方がいます。
同じ家での生活を続けたい
ずっと同じ家で過ごしてきた方によくあることですが、死ぬまで同じ家に住んでいたいという気持ちがあります。
住み慣れた家で最期まで過ごしたいという気持ちは誰しも持っていることでしょう。
いきなり知らないところに放り出されてしまうという恐怖や不安を抱えている場合もあります。
変化を好まない
同じ家に住んでいたいという気持ちの奥深くには、変化自体を嫌うということも見られます。
毎日のルーティンが崩れるのが嫌である、このような気持ちから老人ホームに入居するのが嫌という方もいます。
自分に介護は必要ないと思っている
『そもそも老人ホームに入居する意味がない!』と怒る方もいるでしょう。
そのような方は、『自分には介護などいらない!まだまだ一人で生きていける!』という気持ちを持っている可能性があります。
要介護認定されていたとしても、認知症の症状があるとこのように感じてしまう方が多くいます。
老人ホームに嫌な印象を持っている
老人ホームの報道を見ていると、悪いものばかり流れてきますよね。
老人ホームでの殺人や暴力など、このようなニュースを見ていると老人ホームに怖い印象を持ってしまって入居したくないという気持ちになってしまうことがあります。
介護は家族がするという価値観を持っている
そもそも、介護は家族でするべきだという価値観を持っている方もいます。
そのような価値観を持っていると老人ホームに入居することを拒みます。
ただ、その心を紐解いていくと、家族と離れたくない、寂しいなどの感情に行きつくことがあります。
なので、まずは相談に乗ってあげるところから始めるのがいいでしょう。
納得して老人ホームに入居してもらうために必要なこと
上記のような気持から老人ホームに入居することを拒否している場合、納得するまで話し合う必要があります。
自我がしっかりとあるのであれば、必ず納得してもらう必要があります。
まずは、入居者に対して家族の気持ちを素直に伝えることが大事です。
『老人ホームに入居しても会いに行くよ』や『老人ホームに入居しても1週間に一回くらいは家に戻れるよ』など、安心させてあげることが大事です。
家族の方は『早く入ってほしい』のようなことを伝えては逆効果になってしまうので注意しましょう。
また、このような感情は感知されやすいので、心の中で思っていたとしても感情をあらわにしないように気を付けましょう。
無理やり老人ホームに入居させることはやめましょう
どうしても老人ホームに入居したくないという気持ちが変わらなかったとしましょう。
それでも、無理やり老人ホームに入居させることだけは絶対にやめてください!
まず、修復不可能な関係性になってしまう可能性があります。
それ以外にも、介護を拒否したり帰ろうとしたりなど、トラブルに発展しやすいです。
また、認知症を患っている方であると、暴力に発展してしまう可能性があるので傷害事件になってしまうかもしれません。
無理やり老人ホームに入居させても、良いことは一つもないので必ず納得してもらいましょう。
まずはショートステイやデイサービスを利用してみましょう
どうしても納得してもらえない場合は、ショートステイやデイサービスなどの短期の老人ホームに入居してもらいましょう。
デイサービスは日帰りで利用できる施設なので、一度お試しで行ってもらい、老人ホームがどのような場所なのか確認してもらいましょう。
デイサービスやショートステイを利用することで、気持ちが変わることがあるので、無理やり老人ホームに入居させるくらいであれば、デイサービスやショートステイを利用してみましょう。
まとめ
家族の方にとっては、老人ホームに入居してもらいたいとしても、高齢化の方が拒んでしまってはつらいですよね。
まずは、老人ホームの嫌な理由を聞いてみてどうするか決めるようにしましょう。
そして、それでも無理なのであればショートステイやデイサービスを利用して老人ホームについて知ってもらいましょう。
最後にもう一度だけ言いますが、無理やり老人ホームに入居させることは絶対にやめましょうね!