『生活保護を受給して生活していたのですが、一人暮らしも限界なので老人ホームに入りたいと思っています。生活保護を受給していても老人ホームに入ることは可能でしょうか?』
高齢者の方が生活保護をもらっていることは珍しいことではないです。
そんな中で多くの高齢者の方が『生活保護を受給しているから老人ホームに入れないのではないか…。』と考えています。
今回の記事ではこの悩みを解決できるように書いております。
ぜひ参考にしてください!
※本ページにはPRが含まれます。
そもそも生活保護で老人ホームに入ることは可能?
結論から言ってしまうと、生活保護をもらっている方でも老人ホームに入居することは可能です。
ただし、生活保護だけで入居するとなると、好きな老人ホームを選ぶことは難しいです。
生活保護だけでも住むことができる老人ホームについて紹介していきます。
生活保護で入れる老人ホーム一覧
- 特別養護老人ホーム
- 住宅型有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
この3種類の老人ホームから選ぶことになります。
一つずつ特徴をお話していきます。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは、国や自治体が経営している老人ホームです。
入居条件は要介護3と認定されている方です。
主なサービス内容は、
- 食事介助
- 入浴介助
- 排泄介助
- リハビリ
- 健康管理
- 部屋の掃除
です。
国や自治体が運営していることから、費用が安くとても人気が高い老人ホームです。
2019年度の厚生労働省の発表によると、特別養護老人ホームの待機者数は30万人ちかくいるそうです。
入居までに数か月から数年かかる場合もあります。
住宅型有料老人ホーム
特別養護老人ホームに入れることが理想なのですが、待機者数や要介護3という項目をクリアできないという方は有料老人ホームに入居することになるでしょう。
主なサービス内容は、
- 食事介助
- 入浴介助
- 排泄介助
- 部屋の掃除
- レクリエーション
です。
住宅型有料老人ホームは、介護が手厚いわけではありません。
介護に関してはサポート程度だと思ってください。
要介護レベルが上がってきたら外部のサービスと契約して介護してもらうことも可能です。
生活保護受給者であれば、自己負担額0円で介護サービスを受けることができます!
しかし、生活保護を受け入れている老人ホームは限られていて、入居可能な人数も少ない可能性があります。
老人ホームを探す際に、生活保護受給者でも入居することは可能か、入居金と月額負担額はどのくらいになるのか、しっかり確認しておきましょう。
サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅では、医療スタッフや介護スタッフの方が24時間常駐しています。
安否確認や生活の相談をしてくれるため、ストレスなく生活が過ごせます。
主なサービス内容は、
- 食事介助
- 入浴介助
- 排泄介助
- リハビリ
- 部屋の掃除
- レクリエーション
です。
基本的に住宅型有料老人ホームと変わりません。
また、こちらも生活保護を受けていれば自己負担額0円になるところがあります。
入居したい老人ホームが生活保護に対応しているか、確認してみましょう。
生活保護を受け取る方法
入居者の方が住んでいる自治体の担当窓口に行きましょう。
もし、生活保護の窓口がわからないのであれば、総合窓口で『生活保護を受給したいのですが』と相談してみましょう。
生活保護を受け取るときに必要なものは、
- 収入申告書
- 資産申告書
- 同意書
- 家賃・地代等証明書
- 給与明細
- 印鑑
です。
これらが揃っていないと門前払いされてしまう可能性があるので気を付けましょう。
年金をもらっていても生活保護をもらえる?
これもよくある質問ですが、年金をもらっていても生活保護を受け取ることは可能です。
受給額の総額から年金の収入を引いた額を生活保護として受け取ることになります。
よくわからないという方は、ケースワーカーの方に相談してみましょう。
生活保護で入居したい方はケースワーカーに相談
ケースワーカーとは、自治体の福祉事務所職員のことです。
生活保護受給を担当してもらっているケースワーカーに相談しましょう。
ケースワーカーは、生活保護受給者とのかかわりが強いため、低所得者でも入れる老人ホームの情報を豊富に持っています。
費用面での相談もですが、施設の環境に対する相談にも乗ってもらえます。
例えば、『あまり遠くの老人ホームは嫌なのですが、この付近に入れる老人ホームはありますか?』のような相談ですね。
このような相談にも対応してもらえるので、まずは相談してみましょう。
費用の負担はどうなる?
そもそも、生活保護を受給している方は、介護費用が0円になります。
介護費用は掛かりませんが、家賃や生活費は払わなくてはなりません。
まず、生活保護を受けることで得られる収入は『80,000~130,000』程度となっています。
生活保護でもらえる値は自治体ごとによって異なります。
まとめ
生活保護を受けていても、老人ホームに住むことは可能です。
ただし、選択の幅は狭まってしまいます。
少しでも自分の条件にマッチした老人ホームに住むためにも、まずはケースワーカーに相談しましょう。