ターミナルケアをご存知ですか?
ターミナルケアとは、余命が短くなった方に対し行う医療ケアのことです。
ターミナルケアでは延命措置が行われないため、開始のタイミングがとても難しいとされています。
ターミナルケアを始めるにしても、老人ホームなどの施設に任せるべきなのか、ご家族だけで行うべきなのかもわからないですよね。
そこで今回は、ターミナルケアについて解説していきたいと思います!
ターミナルケアを行ってくれる施設も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください!
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ターミナルケアとは?
ターミナルケアとは、病気や老衰で余命が短くなった方に行う医療ケアのことです。
ターミナルとは、「終末期」を表しています。
その人生の終末期を、満足のいくように過ごすというのがターミナルケアの目的です。
継続的な治療による延命よりも、病気による苦痛などを緩和し、精神的に落ち着ける環境で自分らしく生活させることを優先するケアというわけです。
ターミナルケアを受けられる施設はあるの?
近年では、老人ホームへ入居する方も増えており、人生の最期も施設で迎えたいと考える人も増えています。
以前までは、あまり施設でのターミナルケアは行われていませんでしたが、施設によってはターミナルケアを受け入れてくれるところもあります。
施設では、「ターミナルケア=看取り介護」という認識で、受け入れ体制を整えています。
平成18年の介護報酬改定で、高齢者向け施設に「看取り介護加算」が創設されました。
平成24年にも、再び「看取り介護加算が」見直されて、厚生労働省の定める医療体制・介護体制を満たす施設で、看取り介護が行われるようになりました。
しかし、看取り介護の対象とならない施設でも、事実上の看取り介護は行われています。
しかし、しっかりとした医療体制や介護体制は整っていません。
施設でのターミナルケアを考えている人は、看取り介護加算の対象であるかどうかを施設選びのひとつの基準としておくことをオススメします。
ターミナルケアを受けられる老人ホームは以下の3つです。
- 有料老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 特別養護老人ホーム
上記の施設の中で、オススメの老人ホームを紹介していきます!
シニアレジデンス町田
シニアレジデンス町田の概要 | |
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入居時 | 0円~5,980万円 |
月額 | 12万5,714円 ~28万5,476円 |
住所 | 東京都町田市小山ヶ丘1-3-8 |
アクセス |
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利用対象者 |
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- 要介護の人でも安心のサービス!
- 同建物内に病院が併設!
- ジャグジー付き大浴場など、自慢のくつろぎ空間!
町田にある介護付き有料老人ホームです。
入居してから介護が必要になったとしても、退去などを命じられることなく、適切なサポートをしてくれます。
同建物の1、3、4階は協力病院「ふれあい町田ホスピタル」になっているので、緊急時にもしっかりと対応してくれるので安心です。
これは運営が医療法人グループだからこその強みでもあります。
ファミニュー大森南
ファミニュー大森南の概要 | |
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入居時 | 50万円 |
月額 | 30.9万円 |
所在地 | 東京都大田区大森南3-10-4 |
アクセス | 京急本線「大森町駅」より、徒歩で大森警察バス停まで歩き、「森ヶ崎行き」バスに乗車 「第四小学校バス停」にて下車 そこから徒歩5分 |
利用対象者 |
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- 介護士と看護師が24時間常駐!
- 部屋にはナースコールを完備!
- 一人ひとりに合った介護サービスを提供!
- レクリエーションは毎日!
大田区にある介護付き有料老人ホームです。
介護士と看護師が24時間常駐しているので、緊急時でも素早く対応してもらうことができます。
提携している医療機関ともしっかり情報共有が行われているので、日々の健康管理だけではなく通院や急な入院時にまでも、スムーズに行ってくれます。
入居者全員に安心した暮らしを届けるため、コミュニケーションを大切にし一人一人に合った介護をしてくれるのが特徴です。
また、レクリエーションは毎日行われているので、他の入居者の方達ともコミュニケーションを取ることができ楽しい生活を送ることができます。
病院でのターミナルケア
病院でのターミナルケアは、ホスピスという緩和ケア病棟で行われ、緩和ケアとセットになっています。
緩和ケアとは、ガン患者などの苦痛を緩和して、QOL(生活の質)の改善を図るものです。
緩和ケアの一部が、ターミナルケアになるということです。
病院でのターミナルケアを受けられるのは、「ガン患者」と「エイズ患者」のみと決められています。
他の病気や老衰などの方は、ターミナルケアを目的として病院には入院できないということです。
病院でのターミナルケアのメリット
病院なので、医師と看護師が常駐しており、容体が急変しても迅速に対応してもらえます。
もちろん、医療ケア以外の介護も病院側のプロが行ってくれるので、ご家族が介護の心配をする必要はありません。
病院でのターミナルケアのデメリット
入院費と治療費がかかるため、経済的負担はかなり大きいです。
入院期間が長くなればなるほど、経済的負担は大きくなっていくでしょう。
また、病院は面会時間が限られているため、1日の間で家族に会える時間も決められてしまいます。
そのため、面会できない時間は患者の孤独感や不安な気持ちが膨らんでしまうということも考えられます。
「病院」というだけで、リラックスできない人も多く、環境に慣れるまでに時間もかかるでしょう。
これから紹介する在宅でのターミナルケアに比べたら、自由度が格段に低くなってきます。
在宅でのターミナルケア
介護施設や病院だけではなく、在宅でもターミナルケアを行うことはできます。
今まで暮らしていた自宅から離れず人生の最期を迎えることができるので、在宅でのターミナルケアを希望する人は多いですが、いくつかのデメリットも存在します。
では、在宅でのターミナルケアのメリットとデメリットを見ていきましょう。
在宅でのターミナルケアのメリット
住み慣れた環境で暮らせることだけではなく、残された時間を大好きなご家族と一緒に過ごせるということがターミナルケアを在宅で行う最大のメリットです。
今まで暮らしてきた自宅ということもあり、ご本人の精神的・肉体的負担も少なくなるので、とてもリラックスできます。
また、病院と違って入院費がかかりませんので経済的負担も軽減することができます。
ご家族からしても、「病院で寂しい思いをしていないか」などを心配することがなくなるので、心を落ち着かせて過ごすことができます。
在宅でのターミナルケアのデメリット
ご本人に常に誰かが付き添い、食事やトイレなどの介助を行うことが必要になってきます。
夜中に何が起こるかわからないので、場合によっては緊急時を考え、十分な睡眠を取ることができないこともあるのです。
そのような状況を続けていたら体調を崩す可能性も出てきますし、日中も介護を行うと考えたら仕事を辞めなければいけないという可能性もあります。
一般の人が介護を行うというのは体力的に厳しく、精神的に負担を感じる日々が続いていきます。
介護ストレスを溜め込んでしまうと、ご本人とご家族の双方にとって悪影響を及ぼす可能性もあります。
また、容態が急変しても病院のように医師などに素早く対応してもらうことはできません。
ターミナルケアの内容は?
ターミナルケアの内容は、主に以下の3つです。
- 身体的ケア
- 精神的ケア
- 社会的ケア
「身体的ケア」とは、多くの人がイメージするような介護のような内容になります。
「精神的ケア」と「社会的ケア」は、ご家族や友人などが重要なポイントとなってきます。
それでは、それぞれの内容を詳しくみていきましょう。
身体的ケア
薬などで痛みなどの症状を和らげるケアが、ターミナルケアの中でいう「身体的ケア」のことです。
ターミナルケアを行なっている人は、食事ができない人がほとんどです。
しかし、栄養は必要となってきますので、食事が出来ない際の対応も重要になってきます。
栄養補給には、胃に直接管を通酢などして行う「経管栄養」や点滴などの方法があるので、ご本人の状態にあったケアの方法を考えてみてください。
しかし、栄養補給というのは延命措置にもあたります。
ターミナルケアというのは延命措置を行わないというのが前提でしたよね。
ですので、栄養補給を行うのか、行うのであればどのような補給方法をとるのか、ご本人の意思も尊重して決めるようにしましょう。
また、日常生活を送るにあたって、着替えや排せつ・入浴の介助は必須となってきます。
誰か一人が全ての介護を抱え込むのではなく、ご家族で協力して行うようにしましょう。
在宅でターミナルケアを行うのであれば、在宅介護サービスを利用することもオススメします。
- 訪問介護
- 訪問入浴介護
訪問介護
訪問介護とは、ホームヘルパーが要介護者などの自宅を訪問し、利用者が必要としている介護を提供するサービスです。
サービスを行う人は、訪問介護員といい「介護福祉士」や「ホームヘルパー」を指します。
ホームヘルパーとして働けるのは、「介護福祉士」「介護員養成研修修了者」「介護職員初任者研修修了者」など、専門的な知識を持ち資格を取得した人たちです。
訪問介護では、「身体介護」「生活援助」「通院等乗降介助」の3つのサービスを行ってくれます。
「身体介護」では、主に食事介助・排泄介助・着脱介助・入浴介助が主なサービス内容です。
「生活介助」では、洗濯・掃除・買い物など、日常生活に必要な支援を行ってくれます。
「通院等乗降介助」では、通院の際に必要な乗車や降車を介助するサービスのことです。
訪問入浴介護
看護師や介護職員が、巡回入浴車で自宅を訪問し、入浴介助してくれるサービスです。
自宅の浴槽が利用できない人や、デイサービスなどを利用しているため入浴には介助がない人が、通常ではこのサービスを利用しています。
入浴前に血圧・体温測定などの体調確認が必ず行われ、体調に問題があったら部分浴や清拭に変更される場合もあります。
精神的ケア
ご家族は、ご本人が出来る限りリラックスできる環境を作ってあげましょう。
この際、何か特別なことをするというわけではなく、今までと変わらない環境を作るということが大切です。
主に過ごすことになるであろうベッドの周辺は、できるだけ普段と変わらない環境を作るようにしましょう。
ご本人の好きなものをおいてあげるというのも、いいアイデアかもしれません。
筆者が、祖母のターミナルケアを在宅で行なっていた時は、枕元に好きな色のお花や思い出深い品、孫との昔の写真などで埋め尽くしていました!
なんだか変な話、好きなものに囲まれている祖母はとても幸せそうに見えましたよ。
ご家族だけではなく、友人と過ごす時間を作ってあげることも大切です。
親しい友人はなるべく家に招くようにして、楽しい時間を過ごさせてあげましょう。
社会的ケア
入院費や介護にかかる費用の経済的負担が、ご本人のストレスになることもあります。
特に病院でのターミナルケアは、予想以上に費用がかかってしまうので、経済的負担を感じやすくなってしまうでしょう。
そんな時は病院のソーシャルワーカーに、医療費の負担を軽減できるかどうか相談してみてください。
ソーシャルワーカーはプロですので、きっと経済面の不安を拭い適確な解決策を提案してくれますよ。
また入院費を気にするのであれば、在宅でのターミナルケアに切り替えるのもひとつの手です。
ターミナルケアはいつから始めればいいの?
ターミナルケアを開始するタイミングというのは、とても難しいです。
「ターミナルケアを開始する=死を受け入れる」というわけですから、開始のタイミングを決めるのはとてもデリケートな問題なのです。
病気がある場合は、医師から宣告された余命や、治療の効果などを考えてターミナルケア開始のタイミングを決定することになります。
老衰などの場合は、寝たきりになってしまって介助があっても食事をすることができない、というタイミングでターミナルケアを開始する人が多いです。
しかし、これは一般的な例というだけですので、ご本人の身体状況やご家族の意見などを尊重してターミナルケアの開始を決めましょう。
一番は、ご本人の意思でターミナルケアを開始できるということです。
しかし、認知症の場合は意思の確認が難しくなっていることが多いので、そのような場合はご家族が判断してあげましょう。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ターミナルケアについては理解していただけたでしょうか?
ターミナルケアを行ってくれる施設も紹介したので、施設への入居を考えている人はぜひ参考にしてみてください!
ご本人とご家族ともに、満足のいくターミナルケアが行えることを心より祈っています!