老人ホームと介護施設を同じように考えてはいませんか?
実は、老人ホームと介護施設には大きな違いがあるのです。
これらをしっかりと理解していないと、いざ老人ホームや介護施設に入居するとなった際に後悔することになるかもしれません!
なので、今回の記事では老人ホームと介護施設の違いについての解説をします。
悔いのない施設選びをするためにもしっかりと勉強しておきましょう。
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老人ホームと介護施設の違いとは?
ではさっそく、老人ホームと介護施設の違いについて解説しますね。
大きな違いというのは『介護があるか、ないか』です。
よく意味が分からないかもしれません。
老人ホームと呼ばれている施設は『介護がない』ところも多いのです。
介護施設と呼ばれている施設は介護のサービスがある老人ホームです。
『なんだ、それだけか!』と思われたかもしれませんが、介護サービスを受けたいと思って老人ホームに入居したら共同生活をするだけの施設だったということにもなりかねないというわけです。
必ず『老人ホームと介護施設』の違いについて覚えておきましょう。
介護施設として機能している老人ホーム
ここからは、介護サービスを受けられる老人ホームについて解説します。
つまり、『介護施設』の紹介ですね。
- 介護付き有料老人ホーム
- 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 介護療養型医療施設
これらが介護付きの老人ホームです。
一つずつどのような老人ホームなのか、説明しますね!
介護付き有料老人ホーム
まずは介護付き有料老人ホームについて解説します。
介護付き有料老人ホームは、とてもシンプルな老人ホームです。
主なサービス内容は、
- 食事介護
- 入浴介護
- 排せつ介護
- レクリエーション
- リハビリ
- その他生活回り
です。
最大の特徴としては、『終の棲家』として利用することができるという点ですね!
つまり、死ぬまでその老人ホームで介護をしてもらいながら暮らすことが可能ということです。
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
認知症対応型共同生活介護はグループホームと呼ばれている老人ホームですね。
主に認知症の方が入居することができる老人ホームで、5~9人しか入居者がいない少人数の老人ホームです。
主なサービス内容は、
- 食事介護
- 入浴介護
- 排せつ介護
- レクリエーション
- リハビリ
- その他生活回り
です。
サービス内容は、基本的に介護付き有料老人ホームと変わりませんが、入居者のほとんどが認知症の患者という点が違う点ですね。
特別養護老人ホーム
非常に費用が安い老人ホームとして有名なのが特別養護老人ホームですね。
ただし、その分入居条件も厳しく、入居待機者もとても多いです。
主なサービス内容は、
- 食事介護
- 入浴介護
- 排せつ介護
- 看取り介護
- その他生活回り
です。
要介護3以上の方を入居対象としているので、レクリエーションやリハビリは基本的に行われていません。
介護施設として機能していない老人ホーム
次は、介護施設として機能していない老人ホームについて解説します。
- 住宅型有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
- 軽費老人ホーム(ケアハウス)
- 介護老人保健施設
これらの4施設が介護サービスを行っていない老人ホームです。
一つずつ解説しますね!
住宅型有料老人ホーム
こちらの老人ホームは、名前の通り住宅型の老人ホームです。
基本的に自立できている方が、日々の生活に不安を覚え始めて入居する老人ホームです。
主なサービス内容は、
- 食事
- 掃除
- 生活支援
- レクリエーション
- 買い物代行
です。
住宅型有料老人ホームに入居したとしても、介護サービスは一切ないので注意が必要です。
ただし、介護サービスが必要になったら、外部のサービスと連携することで介護サービスを受けることができるので柔軟性が高い老人ホームです!
その分料金が高くなってしまうのが難点ですね…。
サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅は、高齢者の方が集合住宅に集まって暮らすところです。
主なサービス内容は、
- 食事
- 掃除
- 生活支援
- レクリエーション
- 買い物代行
です。
基本的に住宅型有料老人ホームと似ていますね。
軽費老人ホーム(ケアハウス)
軽費老人ホームはケアハウスと呼ばれている老人ホームです。
サービス内容は、
- 食事
- 掃除
- 生活支援
- レクリエーション
- リハビリ
です。
軽費老人ホームは公的な老人ホームなので、サービス付き高齢者向け住宅や住宅型有料老人ホームと比べると費用が安い点で人気があります。
その分、入居待ちが長かったり入居条件が厳しかったりするので、入居の対象になるのかどうかを確認しておきましょう。
介護老人保健施設
介護老人保健施設は、主にリハビリを目的としている老人ホームです。
入居していられる期間が定められており、最大でも1年強で退去をしなければなりません。
主なサービス内容は、
- リハビリ
- 食事
- 生活支援
です。
永住が目的ではなく、将来的に在宅復帰することが目標の老人ホームです。
介護を重点的に行っている老人ホームではないので気を付けましょう。
介護療養型医療施設
介護療養型医療施設は、医療とリハビリを両方とも受けられる老人ホームです。
介護老人保健施設と同じく、体が良くなったら施設を退去しなければならないので、注意が必要です。
主なサービス内容は、
- リハビリ
- 医療ケア
- 食事
です。
こちらも介護サービスを重点的に受けられる老人ホームではないので注意が必要ですね。
まとめ
老人ホームと介護施設の違いについては理解していただけたでしょうか?
もう一度まとめておくと、
- 介護施設は、介護が受けられる老人ホームのこと
- 老人ホームとは、介護が受けられる老人ホーム以外の老人ホームのこと
を指しています。
知らずに入居しないように気をつけてくださいね。