老人ホームの種類はたくさんありますが、その中でも圧倒の人気を誇りのは特別養護老人ホーム(特養)ですよね。
公的施設で費用も安く、終身利用することも可能ですので、多くの人が利用を検討していると思います。
しかし、特養の最大のデメリットといえば「入所待ち期間が長い」ということですよね。
なるべく早く入所したいと考えてる人には、向かない施設ですね。
人気もあるし、仕方ないのかもしれません。
しかし、そんな人気の特養へ入所するための裏ワザがあるとしたら知りたいと思いませんか?
そこで今回は、特別に特養へ入所するための裏ワザを紹介したいと思います!
入所待ち期間にオススメの在宅介護サービスも紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

特養とは?
特養とは、正式名称「特別養護老人ホーム」といった老人ホームのことです。
利用対象者は要介護3以上と厳しい条件になっていますが、終身利用することもできるので人気の老人ホームです。
最大の特徴は、なんといっても費用が安いところです!
入居金は無料で、月額は大体5万円~13万円と他の老人ホームと比べたら格段に安く利用することができます。
なぜ、そんなに月額が安いかというと、特養は公的施設だからです。
そのため、倒産の心配もないので、安心して暮らすことができます。
しかし、このように好条件が揃っていると、なかなか入所できないのが現実なのです…。
特養の入所待ちは大変問題になっており、2019年では約30万人の方が入所を待っている状況です。
そこで、特養に早く入所する裏ワザを早速お教えしていきたいと思います!
特養に早く入所する裏ワザ!
特養に早く入所する裏ワザがあれば、もちろん知りたいですよね!
早速その裏ワザを紹介していきますので、一緒に見ていきましょう!
- 複数の施設に登録をしよう!
- 申込用紙の特記事項は必ず埋めよう!
- 狙うはユニット型!
- デイサービスなどを利用して顔を売ろう!
- 空室状況はこまめにチェックしよう!
- “ショートのロング”で長期入所しよう!
- 専業主婦なら働きに出よう!
複数の施設に登録しよう!
特養の入所は、入所待ちを登録した順番通りというわけではありません。
特養はベッドが開くと、施設職員で「判定会議」というものが開かれます。
その判定会議では、入所待ちの人の中から次にどの人に入所してもらうかを話し合って決めています。
その際に重視されるのが、登録した順番ではなく緊急度です。
特養に入所しなければ、いかに大変かということが次の入所者に選ばれるポイントになります。
ですので、そこで実践すべき裏ワザが複数施設への登録です。
複数施設に同時に応募しておくことで、入所できる確率が高くなります。
同時に複数施設に応募してはいけないなどの決まりはありませんので、近隣の施設で3カ所ほど登録しておくといいでしょう。
申込用紙の特記事項は必ず埋めよう!
特養の申し込み用紙には、特記事項欄があります。
特記事項欄では、緊急度の高さを説明することができますので、必ず記入するようにしましょう。
申込書には基本的な情報を回答する選択肢があるので、わざわざ特記事項に記入しないで提出する人もいます。
しかし、それでは施設職員がどれほど緊急度が高いのか判断することができず、入所が先延ばしになってしまいます。
特記事項への記入が、緊急度をアピールするポイントなのです!
特記事項には入所希望者の状態だけではなく、介護をしているご家族がいかに困っているかを書くこともポイントになります。
また、金銭的負担を抱えているということを記入するのも、入所へ近づく第一歩です。
実際に、「現在入所している老人ホームでは、年金のみで費用を支払うことが困難になり子供達の収入によって支えてもらっている」ということを特記事項に書いて、特養へ入所することができたという実例もあります。
狙うはユニット型!
「とにかく特養へ入所したい!」という人は、特養の中でもあまり人気がない居室タイプを選ぶのもひとつの裏ワザです。
まず、特養には多床室の「従来型」と個室の「ユニット型」の2種類の居室があります。
「え、個室の方がいいじゃん。」と思う人もいるかもしれませんが、ユニット型だとその分月々の費用が3万円ほど高くなります。
そのため、「費用はあまりかけたくない!」と考える特養の入所待ちの人からしたら、ユニット型の競争率は低くなるのです。
ですので、ユニット型を希望して特養を探すと、ベットが空いているなんてこともありえますよ。
デイサービスなどを利用して顔を売ろう!
特養では、デイサービスやショートステイなども実施しているところが多いです。
入社を希望している特養でこれらのサービスを積極的に利用すると、「こんなに頻繁に介護サービスを利用するほど大変な状態なんだな」といったアピールに繋がります。
まあ、判定会議を行う人達も人間ですので、同じ要介護度の人がいたら、全く知らない人よりも、知っている人優先しようという考えにもなるわけですね。
デイサービスはショートステイなどを利用することはひとつの裏ワザでもありますが、日頃介護をしているご家族の休息時間にもなりますので、ぜひ積極的に利用してみてください。

空室状況はこまめにチェックしよう!
空き室状況をこまめにチェックしておくことも大切です。
役所の窓口を訪ねたり、入所を希望する特養へ電話で直接問い合わせることもできますが、現在ではインターネットを利用すれば簡単に空室状況をチェックすることができます。
なんと自治体によっては、特養の空きベッドを一覧で公開しているところもあります。
インターネットを活用して入所待ちが少ない特養や、特養の施設情報などを調べておくこともいいでしょう。
よく調べ方がわからない人は、情報収集をこまめに行っているケアマネージャーを選んでおくことも大切です。

「ショートのロング」で長期入所しよう!
特養のショートステイに空きがある場合は、それをうまく活用することも裏ワザです。
ショートステイは連続で30日まで宿泊することができます。
ですので、ショートステイを30日利用したら、1日帰宅し、再び30日使うといった方法で利用することも可能なのです。
このような利用方法を、「ショートのロング」といいます。
ショートステイも人気のサービスなのでベッドが空いていないこともありますが、激戦区では特養の長期利用を待つよりも空き室が出る確率は高いです。
専業主婦なら働きに出よう!
特養への入所に、家族の就労状態は大きく影響します。
たとえば、同じ要介護度の人でも、同居している娘は専業主婦で介護を行う時間がある家庭と、同居人は皆働いており日中は誰も介護を行うことができないという家庭であれば、後者が入所を優先される可能性は極めて高いです。
先ほども言ったように、経済的負担は入所へのアピールにも繋がります。
専業主婦を辞めて働きに出ることで、「経済的余裕はないんだな」といったアピールをすることができます。
入所待ちの間は、在宅介護サービスを利用しよう!
今回紹介した裏ワザを駆使しても、入所待ちの時間は出てきてしまうと思います。
特養への入所を待っている間は、在宅介護サービスを利用して、介護の負担を減らしていきましょう。
ここでは、主に利用されている在宅介護サービスを紹介していきます。
- 訪問介護
- 訪問入浴介護
- 訪問看護
訪問介護
訪問介護とは、ホームヘルパーが要介護者などの自宅を訪問し、利用者が必要としている介護を提供するサービスです。
サービスを行う人は、訪問介護員といい「介護福祉士」や「ホームヘルパー」を指します。
ホームヘルパーとして働けるのは、「介護福祉士」「介護員養成研修修了者」「介護職員初任者研修修了者」など、専門的な知識を持ち資格を取得した人たちです。
訪問介護では、「身体介護」「生活援助」「通院等乗降介助」の3つのサービスを行ってくれます。
「身体介護」では、主に食事介助・排泄介助・着脱介助・入浴介助が主なサービス内容です。
「生活介助」では、洗濯・掃除・買い物など、日常生活に必要な支援を行ってくれます。
「通院等乗降介助」では、通院の際に必要な乗車や降車を介助するサービスのことです。
訪問入浴介護
看護師や介護職員が、巡回入浴車で自宅を訪問し、入浴介助してくれるサービスです。
自宅の浴槽が利用できない人や、デイサービスなどを利用しているため入浴には介助がない人が、通常ではこのサービスを利用しています。
入浴前に血圧・体温測定などの体調確認が必ず行われ、体調に問題があったら部分浴や清拭に変更される場合もあります。
訪問看護
訪問看護とは、疾患のある利用者の自宅を看護師などが訪問し、療養上の世話や診療の補助を行うサービスのことです。
医療処置に関わる対応をするので、医師が必要と認めた要介護者のみサービスを受けることができます。
具体的には以下のようなサービスが行われています。
- 血圧や体温、病状のチェック
- 入浴・食事・排せつ介助
- 医療処理
- 医療機器の管理(在宅酸素、人工呼吸器など)
- 身体機能回復や嚥下機能訓練などのリハビリテーション
- ご家族への介護指導や相談
訪問看護サービスを提供しているのは、病院・診療所と看護ステーションです。
実際に利用者の自宅を訪ね、サービスを提供するのは、看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・保健士などの専門スタッフです。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
特養の入所に関する裏ワザについては理解していただけたでしょうか?
特養は介護サービスが整ってる上に費用も安く、人気の老人ホームなので、裏ワザを駆使しても多少の入所待ちの期間は出てきてしまうでしょう。
「特養へ入所したい!」と思って、すぐ入所できるわけではないということです。
ですので、要介護度3を通知されたら、なるべく早い段階から特養への入所を申し込んでおくようにしましょう!
快適な老人ホームライフを過ごせることを、心より願っています!