高齢者の健康

誤嚥したらどうすればいい?すぐ対処して命の危機を回避しよう!

誤嚥したら 対処法-喉を押さえるシニア女性 高齢者の健康

誤嚥とは、食べものや飲み物が気管に入ってしまう状態のことを指します、

「ただのどにつまらせただけでしょ?」と安易に考えてはいけません。

窒息のリスクもあり、最悪の場合命の危機にさらされることもあります。

高齢者は嚥下機能が低下するので誤嚥のリスクが高く、誤嚥性肺炎に繋がる可能性もあるのです。

毎日の食事で死の危険性と隣り合わせにならないためにも、誤嚥してしまったときの対処法をしっかり理解しておくことが大切でしょう。

そこで今回は、誤嚥の対処法について詳しく解説していきたいと思います!

誤嚥の原因や発生のタイミング、未然に防ぐ方法なども解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

※本ページにはPRが含まれます。

そもそも誤嚥とは?

誤嚥とは、口から入ってきた食べ物や飲み物が誤って気管や喉頭に入ってしまう状態のことです。

誰しも、食べ物や飲み物が気管に入ってむせてしまった経験はあるでしょう。

むせるというのは、誤嚥を防ぐための防御反応です。

むせることで、気管などに入ってしまった食べ物を外に出そうとしているのです。

このような誰しもが一度は経験したことのある誤嚥を、顕性誤嚥といいます。

しかし、高齢になると誤嚥に対する防御反応が低下をし、食べ物が気管に入ってしまうことが多くなります。

一方でこのような誤嚥は、不顕性誤嚥といいます。

誤嚥して気管に入った食べ物はそのままになってしまうことも多く、最悪の場合「窒息死」などを招きかねない危険な状態です。

また、誤嚥というのは食べ物が詰まった状態とイメージされますが、食べ物に限った話ではありません。

寝ている間に唾液などを誤嚥している可能性もあるのです。

込む、息苦しそうな音がする、苦しそうなジェスチャーをしている、顔が赤くなるなどの症状は誤嚥や窒素のサインです。

窒息死などを防ぐためにも、見落とさないように気を付けましょう。

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なぜ誤嚥が起きてしまうのか

では、なぜ誤嚥が起きてしまうのでしょうか?

主に、嚥下機能に問題があることが原因です。

嚥下障害と一括りにいっても、さまざまな原因があります。

  • 老化
  • 病気
  • 精神的な要因

高齢の場合は、老化により筋力や反射が低下することが主な原因だと考えられます。

しかし、高齢でなく、かつ健康状態であっても、むせてしまったり咳がでてしまったりすることもあるでしょう。

それが頻繁であったり、痰が増えたり、食事量が少なくなっていたりしたら、知らぬ間に誤嚥を引き起こしている可能性があります。

その際は、食事をとるときなど十分に注意するようにしましょう。

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誤嚥してしまったときの対処法

「もし誤嚥をしてしまったら…」

窒息の可能性があるので、ただちに対処するようにしましょう。

まず、気管に入ってしまった食べ物を取る除くことが一番です。

万が一誰もいないときに誤嚥をしてしまったら、できるだけ大きく咳をして取り除きます。

うまく咳ができなかったり、取りだせなかったりするときは、すぐに救急車を呼びましょう。

周りに助けられる人がいるときは、緊急度が高ければ同じくすぐに救急車を呼びます。

誤嚥してしまった人がいれば、まずは慌てずに本人に意識があるか、正常に呼吸しているかどうかを確認しましょう。

意識がある場合・ない場合に分けて、具体的な対処方法を解説していきます。

意識がある場合

誤嚥した本人が意識がある場合、まずは大きな咳をうながしましょう。

それでも食べ物が取りだせない場合、これから紹介する2つの方法を試してみてください。

  1. 指でかきだす
  2. 背部叩打法

1.指でかきだす

口を大きく開けてもらって、その時点で食べ物が見える場合は指で取り出します。

気管に入っているものがさらに奥に入り込まないよう、本人に横向きの体制になってもらって行うようにしましょう。

その際、指を噛まれてしまう可能性があるので、ガーゼやハンカチを指に巻き付けて行うことをオススメします。

2.背部叩打法

咳を促しても、咳ができない場合は背部叩打法を実践しましょう。

本人をうつむかせて、手のひらの付け根で肩甲骨の間を叩きます。

その際、もう片方の手はへそより上の部分を抑えるようにしましょう。

口の中をみて、気管に入ったものがでてきたら指で取り出します。

誤嚥したら 対処法-背部叩打法

意識がない場合

誤嚥してしまったときすでに意識がない場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

窒息死の危険性が高くなるので、ただちに病院へ搬送する必要があります。

お餅、ご飯、飴、お寿司、おかゆ、お団子、リンゴ、バナナ、ゼリーなどがよく誤嚥する食べ物としてあげられます。

これらを食べる時は、より一層誤嚥に注意するようにしましょう。

誤嚥はいつ発生してしまうのか

誤嚥というのは、食べ物を飲み込む瞬間に起こるイメージがありますよね。

しかし、飲み込んだ時だけに起こるものではないのです。

ここでは、誤嚥発生のタイミングについて解説していきます。

【嚥下前】飲み込む前の誤嚥

食べ物を飲み込む前にも誤嚥は起きてしまいます。

食べ物や飲み物を飲み込む動きをする前に、気管に食べ物が流れ込んでしまう状態のことです。

【嚥下中】飲み込んでいる最中の誤嚥

多くの人が想像するのは、嚥下中の誤嚥ではないでしょうか。

食べ物を飲み込もうとするときに、うまく気管を塞ぐことができず、気道に入り込んでしまう状態です。

【嚥下後】飲み込んだ後の誤嚥

問題なく飲み込めたからといって、安心してはいけません。

のどに残った食べ物が気管に入ってしまい、誤嚥を引き起こすこともあります。

誤嚥は未然に防ごう!

誤嚥を防ぐ方法を3つ紹介していきます。

  1. 飲み込みやすい(食べやすい)姿勢で食事をする
  2. 飲み込みやすい(食べやすい)食事内容にしよう
  3. 嚥下訓練をしよう

1.飲み込みやすい(食べやすい)姿勢で食事をする

食べ物を飲み込みやすい姿勢で食事をすることが大切でしょう。

高齢の方が主に食事をするであろう場所別に、食べやすい姿勢を紹介していきます。

  • イスに座って食べる場合
  • ベッドで食べる場合

イスに座って食べる場合

イスに座って食事をする場合、顎を少し引き気味にし、首を前方に曲げた姿勢を取ることをオススメします。

食べるときには、腹筋や背筋以外に足でしっかり踏ん張る力が必要となってくるので、足はしっかり床につけておきましょう。

上半身は安定させておくために、背中と背もたれの間にクッションを挟むといいでしょう。

ベッドで食べる場合

ベッドで食事をする場合、背もたれは30度∼60度がベストでしょう。

背もたれは人それぞれ最適な角度がありますから、しっかりと調節してあげてください。

首が後ろにもってかれないよう、枕やクッションで頭を安定させます。

その際も足に力が入ったほうがいいので、ひざは軽く曲げ、その下にクッション等を挟んであげると踏ん張りやすくなります。

足の裏にクッションを入れてあげるのも忘れないでください。

飲み込みやすい(食べやすい)食事内容にしよう

誤嚥を防ぐために、飲み込みやすい食事を用意しておきましょう。

やわらか食とろみ食など、調理法を工夫して食べやすくしておくことをオススメします。

このような食事を、介護食や咀嚼嚥下食といいます。

たしかに、誤嚥を防ぐには適切な料理かもしれませんが、毎回用意するのは大変ですよね。

ちゃんとした介護食とまでいかなくても、食材を一口で口に入る大きさや固さを均一にしたり、口の中でまとまったりするものは食べやすいので、いつもの食事にひと手間加えるだけでもいいかもしれません。

また、高齢者向けの食事宅配サービスを利用するのもいいでしょう。

嚥下訓練をしよう

パタカラ体操」というものをご存知ですか?

パタカラ体操とは、パ・タ・カ・ラと5回発声するだけの運動です。

発音するときの唇や舌の動きが、食事をするときと一緒なので、嚥下の動作がスムーズになります。

嚥下の準備体操のようなもので、事前に筋肉をほぐしておくことで誤嚥を防ぐのです。

このパタカラ体操ですが、そのまま行ってもいいですが、前後にちょっとした動作を加えるだけでより効果的な嚥下訓練になります。

  1. 腹式呼吸を数回繰り返すお腹に手をあてて、お腹が膨らむように鼻から吸って、お腹がへこむようにゆっくり口から息を吐く
  2. 首を回す
  3. 首を左右に倒す
  4. 肩を上下に動かす
  5. 両手をあげて軽く背伸びをする
  6. 頬を膨らませたりすぼめたりする(2~3回繰り返す)
  7. 舌を左右の口角を触れる(2~3回繰り返す)
  8. 息がのどに当たるように強くすって止め、3秒間かけて吐く
  9. ここで、パタカラ体操!
  10. 1の深呼吸を数回繰り返す

口腔ケアも大切!

誤嚥を防ぐには、口腔ケアも大切になってきます。

食べ物のカスが口の中に残っていると、歯垢や歯石、舌苔となって細菌の繁殖に繋がります。

食後は口の中の汚れをとり、衛生的に保つためのケアを行って、細菌を減らすようにしましょう。

口腔ケアをしっかり行うことで、次に説明する誤嚥性肺炎を防ぐことができます。

誤嚥による「誤嚥性肺炎」

誤嚥によって引き起こされる「誤嚥性肺炎」というものがあります。

食べ物などと一緒に細菌などが気管から入り込んでしまうことが原因です。

日本人の死因第3位は肺炎といわれ、高齢者が患う肺炎の約7割は誤嚥性肺炎という統計がででいます。

誤嚥は窒息などの危険性だけでなく、のちに肺炎を引き起こしてしまう可能性もあるということです。

前述した口腔ケアがいかに大事かということが、よくわかりましたね。

誤嚥によって呼吸困難になってしまうことも

誤嚥によって、呼吸困難になってしまうことがあります。

ここまでも「窒息の危険性がある」と述べてきたので、呼吸困難のリスクはある程度予想ができていたでしょう。

気管に食べ物などの異物が詰まり、窒息を引き起こすといったケースです。

最悪の場合、生死にかかわってしまう危険な状態です。

誤嚥してしまって呼吸困難に陥ってしまった場合は、すぐに異物を取り除くようにしましょう。

もし迅速に適切な対応をしなければ、大体5分で心肺停止してしまう可能性もあります。

しかし、このような緊急時でも今回紹介した対処法を正しく実践することで、最悪の結果を防ぐことができます。

ただし、対処がうまくいかないときや意識がないときは、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。

まとめ∼誤嚥したときの対処法∼

最後まで読んでいただきありがとうございます。

誤嚥してしまったときの対処法については、理解していただけたでしょうか?

誤嚥は命にかかわる状況のときもあります。

すぐに正しい対処をすることはもちろんですが、日頃から対策を立てておくことも大切でしょう。

ぜひ今回の記事を参考にして、嚥下訓練を行ってみてください!

毎日の食事を安全に美味しく召し上がれるよう、心より祈っています!

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