これから介護施設を利用する人に知って欲しい「良い介護施設・介護士」の特徴を人気介護ブロガーが解説

いい介護施設・介護士の特徴-笑顔のシニアと介護士 老人ホームの選び方

大事な家族が急に要介護状態になった時に介護施設の利用が検討に上がってくると思います。

そんな介護施設ですが、全国には膨大な数の介護施設が存在します。

その中からあなたの家族が安心して任せられる介護施設を探すのは困難になります。

そこで、今回は「良い介護施設・介護士の特徴」について元介護士で人気サイト「介護士働き方コム」を運営しているたんたんこと深井竜次が現場目線で解説していきたいと思います。

良い介護施設と介護士を見極めながら施設選びをすることで、あなたは安心して家族を施設に任せることができます。

また、結果的に当事者である本人も良い最期を迎えることもできます。

まだ、介護をする予定のない方でも予め施設選びの知識があれば、いざという時に絶対に役に立ちますので最後までじっくり読んでみてくださいね。

この記事を書いたライター
深井竜次深井 竜次
1993年生まれ 保育士から介護士に転職ののち、特養・ユニット・ショート・有料の介護施設での経験を生かして情報発信を行なう。介護士と副業のブログで月収100万円を超えた経験談を発表し介護業界で注目される。介護現場の現実を踏まえた率直な意見で知られている。
ブログ:介護士働き方コム
著書:月収15万円だった現役介護士の僕が月収100万円になった幸せな働き方(KADOKAWA)
           

なぜ介護施設や介護士を精査する必要があるのか?

多くの人がケアマネジャーに言われるがまま施設入所を決めてしまう人がいます。

しかし、出来ればしっかり自分で精査して納得した上で決めた方が満足度が高いです。

情報不足の中で入所してしまうと、後になって「聞いていなかった」「知らなかった」ということで後悔することが出てくるからです。

なので時間をかけてもいいので、あなたが納得した上で施設を選ぶことが良い施設や介護士に巡り会うためにとても大事なことです。

この項目では具体的にしっかり介護施設や介護士を精査するべき理由を掘り下げて解説していきます。

①入所する施設が終の住処になる可能性があるから

介護施設への入所は家族からしたら「終の住処」になる可能性が高いです。

特に特養などの施設は多くの利用者様が、亡くなるまで施設で生活することが多いです。

ましてや介助を必要とする身であるのなら、家族を預ける環境はとても大事なことです。

もし施設で何かあった時は「もう少し施設をしっかり選んでおけばよかった」後悔する羽目になってしまいます。

また入所後も家族と介護施設は密に連携を取り続けるので、施設や職員との相性は本当に大事になってきます。

その時に自分の意向を聞き入れてくれなかったり、職員が忙しすぎてケアが十分に行われなかったりすることが稀に起こります。

しっかり精査して「この人たちなら任せられる」という確信を持った上で入所の手続きをしましょう。

終の住処だからこそ後悔のないように出来る限り施設選びに力を入れましょう。

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②施設によってサービスレベルがバラバラだから

介護施設と言っても場所によってどのようなことを重視して経営しているのか?ということは全然違います。

リハビリを重視する施設もありますし、地域とのつながりを重視して地域がらみのイベントが多い施設もありますし、効率化を重視して多くの介護ロボットを導入している施設と様々な施設があります。

なので家族が介護施設を利用するに当たってどのようなことを介護施設に求めるのか?ということは重要視する必要があります。

また施設によっては人員がギリギリで現場を回すことで精一杯になって、細かなケアが行き届かないということもあります。

僕自身も4つの介護施設で働いた経験があるのですけど、同じ価格帯の施設でもサービスの質は全然違うと実感しました。

働いた施設の中には「自分が高齢になったら利用したい」と思うような施設もあれば「絶対に利用したくない」と思うような施設があったのも事実です。

それほど介護施設のサービスの質は大きな差があり、低い質のサービスを提供する施設に入所してしまうと入所後もトラブルに発展するケースも多いです。

なのでできるだけ、多くの施設を見学して周りの評判などもしっかりチェックしてから施設を決めたほうがいいと思います。

③トラブル発生を避けるため

介護施設と家族間のトラブルは頻繁に起こっています。

施設によって出来るケアと出来ないケアがあるので、自分が求めているケアが施設で出来ないとなればトラブルに発展するケースも多いです。

僕が介護士で働いていた時も家族の求めていたケアが施設では実施できないということでトラブルになったことは多いです。

特に先ほど書いたように施設の職員の数がギリギリで現場を回している状況では施設が提供できるケアの幅が狭くなってしまいがちです。

施設が自分たちの要求を受け入れてもらえないという状況は非常に大きなストレスがかかってしまいます。

ストレスを緩和するために介護施設を利用しているけど、ストレスが蓄積されるのは何のために施設を利用しているのか分からなくなってしまいます。

中には焦って施設を選んでしまい、施設側の特徴や出来ることや出来ないことを把握していなくてミスマッチが起こりやすいです。

ミスマッチが起こってしまうと介護施設側も利用する側も双方に負担を強いることになってしまいます。

介護施設も施設で最初にしっかり説明をする必要がありますし、利用する側も最初の確認作業を怠らないようにしましょう。

終の住処なので、後悔のないようにしっかり下調べをして疑問に感じたことはその都度尋ねるようにしましょう。

また施設側ができないことを無理やりさせようみたいなのは施設との信頼関係が崩壊して、ケアの質の低下にもつながりますので、注意しましょう。

良い介護施設・介護士の特徴

いい介護施設・介護士の特徴-介護施設内でポイントを解説する介護士

介護施設や介護士を細かく精査して比較するべき理由について書いてきましたが、「具体的にどのような施設や介護士がいる方が良いのか?ということについて解説していきたいと思います。

具体的には以下のような施設は安心して家族を預けることができると思っています。

  1. 職員の挨拶がしっかりしている
  2. 職員の人数が充実している
  3. 職員への教育体制が確立している(研修の有無について)

この3つの点はしっかり観察した上で施設を選んだ方がいいと思います。

以下より更に掘り下げて解説していきたいと思います。

①職員の挨拶がしっかりしている

施設見学した時に職員の挨拶は観察をした方がいいと思います。

挨拶は仕事の基本であるので、挨拶が雑であったり挨拶をする暇がないぐらい忙しい施設は非常に危険な可能性があります。

挨拶に関しては「挨拶を元気に笑顔でできるぐらい職員に余裕があるのか?」ということを見極めることができます。

良いケアをするに当たって大事なことはケアをする側の心身状態に余裕があるのか?ということがあります。

いくら技術がある職員でも心の余裕がない職員はケアレスミスが増えてしまいますし、他の職員との連携にも支障をきたしてしまいます。

そういう場所に大切な家族を預けるのはリスク外大きいです。

最悪な事態としてが虐待などの重大な犯罪に巻き込まれてしまう可能性すらあります。

また教育的な観点でも挨拶をしっかりしない職員がいることは施設側の教育体制への疑いも出てきます。

挨拶ができないという状況は施設にとって大きな問題を抱えている可能性もあります。

施設が正常なのか?という意味でも職員の挨拶に関してはしっかり観察した方がいいと思います。

②職員の人数が充実している

介護士の数は施設の質に直結すると考えてもいいと思います。

介護士の数が多いことによってケアの幅も広がりますし、多くの人で利用者を見ることで事故を未然に防ぐことにもつながっていきます。

ワンオペなどで少ない人数で現場を回してあちこち動き回っている職員がいる施設は避けるようにした方がいいと思います。

介護人材が人手不足で現場を回すのが精一杯の施設は結構多いので、しっかりリサーチをする必要があります。

あと確認しておきたいこととしては夜中の施設での人員配置や忙しさについてです。

  • 看護師は自宅で待機なのか?施設に常駐しているのか?
  • 介護士一人あたり何人の利用者を見ているのか?
  • 他の利用者の夜間での行動(コールが頻繁なのか?など)

夜間は職員が少なくなり、コールに追われて他の利用者の対応をしている間に転倒が起こるみたいなことも多いです。

これは介護士が悪いのではなくて人員配置の問題なので、出来るだけ人員配置や職員の数が充実しているのか?ということはしっかり確認した方がいいです。

③職員への教育体制が確立している(研修の有無など)

介護士の質の話をすれば施設での教育体制がしっかりしているのか?ということはとても大事なところです。

  • 定期的に施設内研修を開催しているのか?
  • 外部の研修に職員を送り出しているのか?
  • 新人教育のマニュアルが確立しているのか?

職員の質を上げるためには職員の数が充実していることに加えて学ぶ機会を提供できているのか?ということは非常に大事です。

職員は仕事をしていたら勝手に成長するわけではなくて、成長する機会をいかに与えられるのか?ということが大事です。

先ほど書いたような人手が不足している施設では現場を回すことで精一杯で職員の教育に目が向かないことが多いです。

実際に僕が働いてきた施設でも、教育レベルは天と地の差がありました。

新人を1年かけて研修にも行かせて育てるところもあれば、未経験無資格の職員を数ヶ月で自立させて後は放置する施設もありました。

そういう施設での職員の技術レベルはとても低くて、結果的に利用者様が満足いくサービスを受けられなかったり、クレームに繋がることが多かったです。

具体的に介護施設や職員をどのように見極めていけばいいのか?

先ほどは「良い介護士・施設の特徴」について解説をしましたが、見極めるためのアクションプランを紹介していきます。

具体的には以下の4つの行動をしていただければ、検討している施設の情報を仕入れることができます。

  1. その施設に関わる介護士や利用者や家族にリサーチをする
  2. 施設見学は複数回行い、疑問に感じたことはなんでも質問する
  3. 施設での職員や利用者の表情を観察する
  4. ここ数年で退職した職員の数を尋ねる

時間や労力が必要になるかもしれませんが、安心できる施設に預けることができれば後で問題に遭遇する可能性も下がりますし、無駄な時間や労力を割くこともありません。

とても面倒くさいことかもしれませんが、是非根気強く施設を探して欲しいと思います。

①その施設に関わる介護士や利用者や家族にリサーチをする

介護施設選びをする際に、検討している介護施設の関係者とコンタクトが取った方がいいと思います。

知り合いで働いている人や利用している人がいるのなら、内部の情報を得ることができます。

施設見学をしても、内部のことは分からないことが多いです。

なのでその知らない情報を引き出すために関係者へのリサーチは出来るだけ行った方がいいと思います。

施設案内ではいい施設だと思っても、中で働いている人からしたら「サービス残業が横行している」「若手がすぐ辞めてしまって常に人手不足」ということもあります。

今は良くても将来的に健全に経営できなくなってしまうという兆候を知ることは大事です。

介護施設に生活する期間が長期化することが多いので、長期的に安定しているのか?ということは非常に大事なことです。

言い方が悪いかもしれませんが、外部の人にだけいい顔をして、中はもう崩壊していると言うことも多いです。

実際に中にいる知人の言葉は信頼に値します。

相手も知人に無責任に「この施設はいいよ」と言うこともできないので、ダメな施設はしっかりダメと言ってくれると思います。

②施設見学は複数回行い、疑問に感じたことは何でも質問をする

施設見学は一回だけではなくて複数回行くことをオススメします。

日によってその日にいる職員の顔ぶれも違いますし、職場の忙しさも変わっていきます。

介護施設の場合だと入浴日と何かしらのイベントがある日は忙しくなりがちです。

その時の職員の様子を観察するのもいいと思います。

また疑問に感じた点は小さなこともでいいので、質問して不安を潰していくことが大事です。

施設側も家族とのミスマッチは出来るだけ避けたいところなので、伝えられる範囲のことは全て伝えてくれると思います。

施設と家族がお互い良い関係を作っていくために大切なことです。

後になって「言った言わなかった」問題にならないようにすることが大事です。

施設の雰囲気を知るためにも複数回施設に行くようにしましょう。

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③施設で働く職員や利用者の表情を観察する

これは介護士視点でのアドバイスではあるのですけど、中の人間の表情は細かくチェックした方がいいです。

毎回施設に見学しているけど、職員が忙しそうであるというのは職員に余裕がない可能性があります。

そのためにも施設見学をするときは出来るだけ時間をずらした方がいいです。

また暗い表情をしている利用者様が多かったりするとケアが行き届いていない可能性もあります。

その利用者の表情が自分の家族の将来の姿かもしれません。

こういうのは施設側も管理体制に問題がある可能性もあります。

なので見学の際には表情の観察を行った方がいいと思います。

④ここ数年で退職した職員の数を尋ねる

「入ってはいけない介護施設の特徴」は「働いてはいけない介護施設の特徴」と一致すると現場で介護士をしていた経験から感じます。

職員を大事にできない施設が利用者を大事にできるはずないですし、職員を大事にしている施設は利用者の満足度も高いことが多いです。

それは先ほど書いたように「介護士は余裕があった方が良いケアができる」ということにつながります。

なので職員に対して心地よく働ける環境に家族を預けた方がいいと思っています。

そのための指標として「施設での職員の退職率」を把握することでその施設が客からしてもブラックか?ということがわかると思います。

職員の入れ替わりが激しい職場では安定したケアを実施することが難しくなりますし、職員が育たない環境になっていることもあります。

相性の良い介護士やケアマネに出会えたとしても、職場がブラックで退職してしまうとまた一から信頼関係を築いていかないといけないです。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回書いた「良い介護施設・介護士の見極め方」は非常に時間と労力が必要で面倒臭いと思う人も多いと思います。

しかし、介護施設選びに手を抜いてしまうと後々後悔することになってしまいます。

施設との付き合いは長い人は10年単位になってしまうので、結婚相手を選ぶみたいに慎重になる必要があります。

なので神経質すぎるぐらいがちょうど良いと思っています。

みなさんが、良い介護施設・介護士と出会えることを心から望んでいます。

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