認知症について

認知症による睡眠障害は5つのタイプに分かれる!3つの対処方法を紹介!

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認知症を患う高齢者は、年々増えています。

徘徊や物忘れなど、さまざまな症状に悩まされますが、睡眠障害に悩んでいる認知症の方も多くいます。

認知症の症状として不眠があげられるわけではありませんが、不安などの精神的ストレスが寝付けなかったり中途覚醒につながったりするのです。

しっかり休息をしてもらうためにも、安眠してほしいですよね。

そこで今回は、認知症による睡眠障害について詳しく解説していきたいと思います!

睡眠障害の5つのタイプを分析し、対処方法を紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

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高齢になると睡眠時間が短くなる?

一般的に、高齢になるにつれ睡眠時間は短くなります。

健康な成人の睡眠時間は6~7時間です。

大体6時間程度寝るというのが習慣化されているため、睡眠時間がそれ以下になってしまうと「不眠症になってしまったのではないか…?」と不安になることがあるでしょう。

しかし、高齢者の睡眠時間が短くなるのは、生体機能の変化が影響しています。

血圧・体温・ホルモン分泌など、睡眠を支える生体機能が変化するため睡眠にも影響が出るのです。

そのため、睡眠時間が短くなったり夜中に目が覚めてしまったりするのは、仕方のないことなのです。

また、高齢になると若い頃よりも早寝早起きになります。

早朝覚醒に関しても、心配する必要はありません。

しかし、朝目が覚めた後になにもすることがないからと言って、長い時間ベッドにいることは避けましょう。

二度寝ができないようなら、ベッドから出て朝の時間を有意義に使うことをオススメします。

眠れないのにベッドでぼーっとしている時間が増えると、睡眠の満足度が低下し、短い睡眠時間の中しっかり休息することができなくなってしまうからです。

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認知症と睡眠障害の関係は?

睡眠障害というのは、認知症の中核症状ではありません。

しかし、認知症になると環境変化に弱くなるため、転居や死別などで生活状況が変わってしまうと不眠の原因となることがあります。

また、物忘れなどの認知症症状によって不安感が増し、夜間に睡眠がとることができず、昼夜逆転につながることもあるでしょう。

不安な気持ちや悩み事があると寝られないというのは、どの年代でも同じみたいですね。

最初に、睡眠障害は認知症の中核症状ではないと説明しました。

しかし、レビー小体型認知症は初期から睡眠の問題を抱えています。

レビー小体型認知症の方に現れやすい幻視は、夜間に現れやすいため、昼夜逆転を招きやすいのです。

初期段階であればあるほど、混乱や不安は拭えず、眠れない夜が多くなってしまうでしょう。

認知症の睡眠障害には5つのタイプがある!

睡眠障害を治すためには、まずどのような理由で不眠になってしまっているのか把握する必要があります。

問題解決をするのに、原因を突き止めるのは必ずしなくてはいけないことですよね。

認知症による睡眠障害は、以下の5つのタイプに分けられます。

それぞれの状態を確認していきましょう。

  1. 体内時計が乱れているタイプ
  2. 覚醒と半覚醒を繰り返しているタイプ
  3. 寝た記憶がないタイプ
  4. 見当識障害があるタイプ
  5. 疫病などが影響しているタイプ

1.体内時計が乱れているタイプ

認知症による睡眠障害のほとんどは、この体内時計が乱れているタイプでしょう。

ベッドに入るのがとても早かったり、遅かったりして、深夜に活動的になってしまいます。

同じ6時間睡眠でも、夕方6時に寝て深夜12時に起きるのだと、体内時計は乱れてしまうのです。

2.覚醒と半覚醒を繰り返しているタイプ

このタイプは、レビー小体型認知症の方に多く現れます。

日中からウトウトしていることが多く、半分寝て半分起きている状態を1日中繰り返しているパターンです。

このような場合、ずっと夢を見ている状態に近いため、理性が効かず異常に感じる行動を取ることがあります。

怒鳴ったり、奇声をあげたり、暴れたりすることがあるでしょう。

これらの睡眠中の行動は、レム睡眠行動障害といいます。

同時に、幻視や幻聴などの幻覚時症状も現れます。

3.寝た記憶がないタイプ

認知症によって、すぐに寝付けなかったり、寝ていても寝た感覚が残らないことがあります。

実際には眠っているので、休息は取れています。

ただ眠った記憶がないので精神的ストレスを感じやすく、睡眠障害以外の症状が悪化しやすくなるのです。

また「寝よう!」と強く思い過ぎることで、早い時間になてしまって体内時間が乱れたり、睡眠薬に依存したりしてしまうこともあります。

4.見当識障害があるタイプ

見当識障害によって、睡眠障害を引き起こす場合があります。

見当識障害とは、自分が置かれている状況などが正しく認識できなくなることです。

不眠になるというよりかは、中途覚醒した際に「今がいつでどこで何をしているのか」が把握できなくて、寝ている場合ではなくなります。

5.疾病などが影響しているタイプ

痛みや湿疹などが伴う疾患などで寝付けなかったり、排せつに伴う障害により頻繁に覚醒してしまうことがあります。

認知症の方が睡眠を十分にとる3つの方法

では、認知症の方が安心して睡眠をとるにはどうすればいいのでしょうか?

3つの方法を紹介していきます!

  1. 体内時計を整える
  2. 環境を整える
  3. 医師や薬剤師へ相談

1.体内時計を整える

体内時計が乱れてしまっている高齢者は、まず生活リズムを整えましょう。

日中の活動量を増やし、しっかり日光を浴びることで、体内時計が刺激されリズムがよくなってきます。

身体状況などで活動量は増やせないという方でも、毎日同じ時間に食事を摂ったり、家族と会話を弾ませたりすることで、生活リズムは整ってきます。

また、外出できなくても日中はなるべくカーテンを開けるなどして部屋を明るくしておくのもいいでしょう。

2.環境を整える

眠りにつきやすい環境を整えることも大切です。

安眠できる環境を作ることで寝つきもよくなり、中途覚醒も防ぐことができるでしょう。

寝具を見直したり、照明を調整したりして、高齢者が眠りやすい環境を作っていきます。

寝やすいように寝床を温めておく方がよくいるでしょう。

もちろんいいことですが、電気毛布や湯たんぽは低温やけどや脱水症状の危険性があります。

くれぐれも安全には注意しましょう。

3.医師や薬剤師へ相談

認知症による睡眠障害の場合、他の症状に悪影響を及ぼすと危険なので、睡眠薬等を使用する場合でも市販薬はオススメできません。

必ず医師や薬剤師に相談しましょう。

薬は組み合わせによって危険をもたらしかねないので、相談時は必ず現在服用している薬も伝えるようにしてください。

おくすり手帳があるとわかりやすいかもしれませんね。

また、薬をもらうための1度きりの診察もオススメできません。

1度の受診で効果を感じられることは稀ですし、副作用等の危険もあるので、経過観察としてしばらくは受診するようにしましょう。

認知症による睡眠障害は介護サービスを利用しよう!

認知症による睡眠障害は、なかなかすぐには治らないでしょう。

辛いかもしれませんが、地道に対処していくしかありません。

しかし、時間がかかるとご本人だけでなくご家族にもストレスが溜まり、疲労しやすくなるでしょう。

お互いにイライラしてしまうと、環境も悪くなってしまい、結果的に認知症症状の悪化を招きかねません。

介護負担を軽減するためにも、周囲の人に相談をしストレスや悩みを溜め込まないようにしましょう。

状況によっては、介護サービスを使うこともオススメします。

認知症専門の介護サービスもあるので、一度検討してみるといいかもしれませんね。

認知症の方にオススメの介護サービスは以下の通りです。

  • デイサービス
  • ショートステイ
  • グループホーム

デイサービス

デイサービスとは、利用者が施設へ通い介護サービスを受けるサービスのことです。

「通所介護」とも呼ばれています。

デイサービスで提供されている主な介護サービスは以下の通りです。

  • 食事
  • 入浴
  • 機能訓練
  • レクリエーション
  • 健康状態の確認
  • 自宅までの送迎

老人ホームに入居しているのと変わらない質の高い介護サービスを受けることができます。

自宅への送迎もついているので、ご家族にも負担なく利用することができますよ。

そのため、日頃介護をしているご家族の休息時間として利用する方も多いです。

また、「認知症対応型通所介護」といった認知症の方専用のデイサービスもあります。

従来のデイサービスよりも、認知症ケアを専門としたスタッフがそろっているので、ご家族も安心できるのではないでしょうか。

ご家族同士で交流できれば、似たような状況から悩みも相談しやすく、介護に関して話し相手や共感してくれる相手ができるのもいいですよね。

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ショートステイ

ショートステイとは、最長で連続30日間という短期間で施設に入居をし、長期利用の方と同じ介護サービスを受けることができるサービスです。

ショートステイとは、最長で連続30日間、施設に宿泊することができる介護サービスです。

短期宿泊にもかかわらず、長期利用の方と同じ介護サービスを受けることができます。

そのため、入居前の体験の一環として、ショートステイを利用する方もいらっしゃいますよ。

また、ご家族が旅行や冠婚葬祭など、どうしてもを空けなくてはならないときに利用されることが多いです。

しかし、近年では介護疲れも問題となっており、ご家族の在宅介護の休養として利用されることも増えています。

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グループホーム

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)とは、要支援2以上の認知症と診断された方を対象とした老人ホームです。

少人数制を採用しているので、老人ホームに入居しても家庭的な雰囲気の中落ち着いて暮らすことができるでしょう。

施設スタッフが日常生活すべての介助を行うのではなく、食事の準備や掃除などできる家事は入居者みんなで協力して行います。

日常生活の中に役割があることで、生きがいを感じ認知症の進行を遅らせることができるのです。

施設スタッフも認知症の専門知識をもった人ばかりが集まっているので、安心して任せることができるでしょう。

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まとめ∼認知症による睡眠障害∼

最後まで読んでいただきありがとうございます。

認知症が睡眠に及ぼす影響については、理解していただけたでしょうか?

認知症によって不眠に悩んでいる方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください!

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