『ケアハウスに入居を考えているのですが、どのくらいの費用が掛かりますか?』
『老人ホームを探していて、ケアハウスを知りました。どんなところなのか教えてもらえませんか?』
ケアハウスに入居を考えている方から、このような相談をされました。
老人ホームに入居したいと思っても、どのくらいの費用が必要になるのか、わからなければ入居できないですよね。
今回の記事では、ケアハウスに入居する際に掛かる費用や月額料金の説明をした後に、ケアハウスについて詳しい解説していきます。
ケアハウスへの入居を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!
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ケアハウスとは?
ケアハウスとは、介護が必要だけれども、家族による金銭的援助が難しい方が入居できる老人ホームのことです。
ケアハウスは軽費老人ホームとも言われます。
そして、ケアハウスには以下の3種類のタイプがあるので覚えておきましょう。
タイプ | サービス内容 |
---|---|
A型 | 介護サービスはなく、身の回りのお世話をしてもらえる |
B型 | 介護サービスはなく、身の回りのお世話をしてもらえる(食事がついていない) |
C型 | 身の回りのお世話に加えて、介護サービスも受けられる |
因みにですが、A型、B型の老人ホームは1990年以降には新設されていないので、ほとんどがC型ということになります。
ケアハウスの入居条件
ケアハウスに入居できる方には様々な条件があります。
- 60歳以上の高齢者(A,B型)
- 65歳以上の高齢者で要介護1以上(C型)
- 自立した生活に不安がある方
- 家族に金銭的な面で援助をしてもらえず、介護付き有料老人ホームに入居できない方
これらの条件を満たしている方が、ケアハウスに入居することができます。
ケアハウスは公的施設なので、これらの入居条件はしっかり守られています。
民間施設ほどの柔軟性はないので、注意しましょう!
ケアハウスの費用・料金はどれくらい?
ここからは、ケアハウスの費用について解説していきます。
まずケアハウスは公的施設ですが、入居金がかかる老人ホームです。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設のように入居金が必要ない老人ホームとは違うので気を付けてください。
月額料金
まずは月額料金からお話していきましょう。
まずは、A,B型のケアハウスの月額料金ですが、『6万円~15万円』程度です。
内訳としては、
- 家賃
- 人件費
- 管理費
- 居住費
- 食費(Bは自炊代)
- 生活用品
- その他
このようになっています。
次はC型(介護付き)の月額料金ですが、『6万円~20万円』程度です。
内訳としては、
- 家賃
- 人件費
- 管理費
- 居住費
- 食費
- 介護サービス費
- 生活用品
- その他
このようになっています。
A,B型と比べても料金に大差はありませんね。
比べる対象として、介護付き有料老人ホームの月額料金を紹介しておきます。
介護付き有料老人ホームの月額料金は、『20万円~30万円』程度です。
介護付き有料老人ホームとケアハウスを比べればケアハウスがどれだけ安いかわかりますね!
軽費老人ホームと言うだけはあります!
入居金
次は入居金について解説していきます。
ケアハウスに入居するために必要な入居金は、『0~30万円』です。
ほかの有料老人ホームと比べるとかなり安いですね。
公的施設なので、国や自治体から助成金が出ているという点も大きいですね。
まあた、介護付き有料老人ホームの入居金を紹介しておきます。
介護付き有料老人ホームの入居金は、『0~数百万円』です。
どの老人ホームでも入居金0円といった料金プランはありますが、その場合は月額費用が高く設定されています。
結果的にかかる費用は入居金ありのプランと同じくらいになるので、注意しておきましょう。
入居金は返還されることも?
ケアハウスの入居金というのは、「保証金」か「入居一時金」のどちらかであることが多いです。
保証金の場合は、一般的な賃貸契約における敷金と同じ役割で、退去時の清掃や修繕などの費用に充てられます。
また、家賃が滞納してしまったときに不足分として補われます。
それでも余った残金は、退去時に利用者またはご家族に返還されるのです。
一方で入居一時金というのは、家賃などの前払い金として支払う費用です。
だからといって、支払った入居金が全額家賃に充てられるわけではありません。
入居金には償却期間と償却率が定められており、期間内に退去した場合は一部の金額が返還されます。
ただし国から返還金についてルールが定められているわけではないので、償却期間・償却率はケアハウスによって異なります。
事前に確認しておくようにしましょう。
返還金の詳しい計算方法については、以下の記事をチェックしてみてください!
都市型軽費老人ホームは入居金0円!
近年では、東京都などの都市部で「都市型軽費老人ホーム」の開設が進んでいます。
ここまでに紹介したケアハウスよりも、居住面積などの基準を緩くして、さらに低額で利用できるにしたケアハウスです。
受けられるサービス内容には大差なく、介護サービスが必要な方でも入居することができます。
なんといっても都市型軽費老人ホームの最大のメリットは、入居金0円という点です!
また、収入に応じて減免措置も受けられるので、月額費用もさらに抑えて利用することができますよ。
都市型軽費老人ホームについては、以下の記事で詳しく説明していますのでチェックしてみてください!
ケアハウスで受けられるサービス
ここからは、ケアハウスで受けられるサービスについて解説します。
ケアハウスに入居を考えている方にとっては、重要な内容なのでしっかりと読んでおきましょう。
設備
ケアハウスを建てる時に、必ず必要な設備というのは決められています。
- 居室
- 介護室
- 食堂
- 台所
- トイレ
- 洗面所
- 浴室
- リハビリ施設
これらの設備が、ケアハウスを建てる時に義務付けられているものです。
ですので、これらの設備は整っていると思っていいでしょう。
どのような設備があるのか詳しく聞きたい場合は、入居したいと考えているケアハウスに直接尋ねてみましょう!
サービス内容
A,B型では、洗濯や買い物、掃除など、身の回りのお世話をしてもらうことができます。
一方で、C型であればA,B型のような身の回りのお世話に加えて、入浴介護や食事介護のような介護サービスを受けることが可能です。
ケアハウスのメリット・デメリット
ケアハウスにはメリットだけでなく、デメリットもあります。
すべてを知ったうえでご自身に合った老人ホームを選んでほしいので、解説していきますね!
ケアハウスのメリット
- 介護付き有料老人ホームと比べて安い
- 要介護度が上がっても住み続けることが可能
- 身の回りのことを考えなくて済む
ケアハウスのデメリット
- プライベートがなくなってしまう
- 食事は出されたものを食べるしかない
- 入居までに長い時間が掛かる
ほかの施設との違い
ケアハウスは軽費老人ホームとも言われるように、費用の安さが一番大きな点でしょう。
また、介護付き有料老人ホームとは違い、ケアハウスは公的施設です。
サービス内容の違いは特になく、ただ軽費で住むことができる老人ホームだと思ってもらえればOKです!
まとめ
ケアハウスについていろいろな解説をしてきましたが、理解することができたでしょうか?
また、もう一度費用についてのおさらいをしておくと、
- 月額料金は6~20万円程度
- 入居金は0~30万円程度
です。
ぜひ老人ホーム選びの参考にしてください!