「母が老人ホームに馴染めるか不安…」などの心配の声をよく聞きます。
たしかに、介護のことを考えて老人ホームへの入居を決めても、他人と生活することには誰しもが不安を抱えますよね。
無理して馴染もうとしてしまえば、精神的にまいってしまいますし…
そのような場合、どうすればいいのでしょうか?
そこで今回は、老人ホームに馴染めないときの対処法を紹介していきます!
よくみなさんから聞く疑問にもお答えしているので、ぜひ最後まで読んでみてください!
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老人ホームに馴染めないときの2つの対処法
老人ホームに馴染めなくても、不安になる必要はありません。
誰しもいきなり住み慣れた自宅を離れ、知らない人と急に共同生活をするとなったら緊張してしまいますよね。
そこで無理して馴染もうとしても、精神的に疲れてしまうだけです。
生活しやすいように老人ホームに入居したはずなのに、精神面で疲れてしまったら全く意味がないですよね。
もし老人ホームに馴染めないことがあったら、焦らずにゆっくりと馴染んでいくことが大切です。
そのためには、これから紹介する2つの対策を実践してみてください。
- マイペースに生活しよう
- 1人の時間を作ってみよう
1.マイペースに生活しよう
今まで自由に生活してきた自宅に比べると、老人ホームというのは決められた時間に他人に介護してもらうということになります。
自分のペースではなく、老人ホームの介護サイクルに合わせた時間で行動しなければなりません。
介護がなくては生活できない要介護度が高い人であっても、いきなり他人とペースを合わせて生活することは難しいですよね。
無理して他の入居者の方にペースを合わせる必要はないのです。
入居前には各自の生活ペースがあったことは介護スタッフも分かっています。
ですので、老人ホームの生活に慣れるまでは、介護スタッフの人も強制的に行動させないよう配慮してくれるでしょう。
入居直後は、他の入居者の方とコミュニケーションを取ることよりも、施設での生活リズムになれることの方が大切かもしれません。
2.1人の時間を作ってみよう
老人ホームは共同生活ですが、一人の時間を楽しむことも大切です。
家族と一緒に住んでいても、自分の部屋で一人で過ごしたい時って誰しもありますよね。
老人ホームに入居したからといって、その1人の時間を作ってはいけないというルールはありません。
部屋で楽しめる趣味を持っている方は、老人ホームに入居しても趣味の時間を続けてみると良いでしょう。
実際の入居者の方には、編み物セットなどを持ち込んで毎日自室で編み物をしている方もいます。
プライベートの時間を尊重し、生活の軸を作ることで、老人ホームの生活に馴染みやすくなるかもしれません。
食事なども、最初のうちは1人で摂りたい方は、自室で摂ることも可能です。
しかし、そのような場合は、どういった対応してくれるか施設に事前に確認するようにしましょう。
「1人の時間が欲しい」ということを施設側に伝えておくことで、介護スタッフも要求以上の配慮をしてくれるかもしれません。
老人ホームに馴染めない人が抱える2つの疑問
老人ホームに馴染めない方は、よく同じような悩みを抱えています。
そこで今回は、老人ホームに馴染めない方にあるよくある疑問にお答えしていきたいと思います!
Q.レクリエーションは絶対参加しなければいけないの?
A.参加は自由です!
どこの老人ホームでもレクリエーションは企画されています。
絶対に参加しなければいけないと思われがちなレクリエーションですが、実は自由参加なのです。
参加頻度も入居者の方によって違い、毎回積極的に参加する人や興味のあるものだけ参加する人とそれぞれです。
ですので、参加しないからといって介護スタッフに無理強いされることはありません。
興味のあるレクリエーションから参加して、徐々に老人ホームの生活に馴染んでいくのがいいかもしれませんね。
Q.悩みや不安はいつ相談すればいいの?
A.24時間いつでも受け付けてくれます!
老人ホームでは、施設スタッフが24時間常駐しています。
そのため、不安や悩みがある場合はいつでも相談して構いません。
施設によっては、配置するスタッフを時間ごとにわけています。
自分が相談したいことはどのような内容なのかを考えて、内容に適した職員に相談するのがいいかもしれませんね。
介護については介護士、医療については看護師、生活に関しては生活相談員、施設に関しては施設長など、適した職員に対応してもらうようにしましょう。
もちろん、施設スタッフに直接相談するのが難しい場合は、まずはご家族に相談しても構いません。
ご家族から施設に相談しても問題はありません。
ご家族だと言いやすいこともあるとは思うので、悩みなどは溜め込まずに人に相談するようにしましょう。
相談してみたら意外とすぐに解決したなんてこともよくありますよ。
どうしても馴染めないのなら在宅介護に切り替えよう!
色々頑張ってみて、それでも馴染めないのであれば無理して老人ホームに入居している必要はないのです。
たしかに介護面を考えたら老人ホームに入居していた方が安心かもしれませんが、精神的に疲れてしまうようなところで生活する方が不安だと思います。
そのような場合は、思い切って退去を決意して在宅介護に切り替えてみてはいかがでしょうか?
在宅介護は住み慣れた自宅で生活しながらも、プロからの介護を十分に受けられることで、とても人気なサービスです。
辛い思いをして老人ホームで生活しているくらいなら、いっその事在宅介護サービスを利用してみましょう!
ではここで、主に利用されている在宅介護サービスを紹介していきます。
- 訪問介護
- 訪問入浴介護
- 訪問リハビリテーション
- 訪問看護
訪問介護
訪問介護とは、ホームヘルパーが要介護者などの自宅を訪問し、利用者が必要としている介護を提供するサービスです。
サービスを行う人は、訪問介護員といい「介護福祉士」や「ホームヘルパー」を指します。
ホームヘルパーとして働けるのは、「介護福祉士」「介護員養成研修修了者」「介護職員初任者研修修了者」など、専門的な知識を持ち資格を取得した人たちです。
訪問介護では、「身体介護」「生活援助」「通院等乗降介助」の3つのサービスを行ってくれます。
「身体介護」では、主に食事介助・排泄介助・着脱介助・入浴介助が主なサービス内容です。
「生活介助」では、洗濯・掃除・買い物など、日常生活に必要な支援を行ってくれます。
「通院等乗降介助」では、通院の際に必要な乗車や降車を介助するサービスのことです。
訪問入浴介護
看護師や介護職員が、巡回入浴車で自宅を訪問し、入浴介助してくれるサービスです。
自宅の浴槽が利用できない人や、デイサービスなどを利用しているため入浴には介助がない人が、通常ではこのサービスを利用しています。
入浴前に血圧・体温測定などの体調確認が必ず行われ、体調に問題があったら部分浴や清拭に変更される場合もあります。
訪問リハビリテーション
訪問リハビリとは、要介護者の心身機能の維持・回復や自立した日常生活を支援するために、自宅でリハビリテーションを行うサービスです。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の資格を持った専門スタッフが、利用者の自宅を訪れリハビリを行ってくれます。
利用対象者は、要介護1~5の認定を受けた方で、要支援1~2の方が受けられるサービスは介護予防訪問リハビリテーションになります。
主なサービス内容は、病状の観察、身体機能の改善、日常生活の指導・助言、介護相談・家族支援です。
リハビリの内容によっては、環境を整えるために住宅のリフォームも必要となってきます。
訪問看護
訪問看護とは、疾患のある利用者の自宅を看護師などが訪問し、療養上の世話や診療の補助を行うサービスのことです。
医療処置に関わる対応をするので、医師が必要と認めた要介護者のみサービスを受けることができます。
具体的には以下のようなサービスが行われています。
- 血圧や体温、病状のチェック
- 入浴・食事・排せつ介助
- 医療処理
- 医療機器の管理(在宅酸素、人工呼吸器など)
- 身体機能回復や嚥下機能訓練などのリハビリテーション
- ご家族への介護指導や相談
訪問看護サービスを提供しているのは、病院・診療所と看護ステーションです。
実際に利用者の自宅を訪ね、サービスを提供するのは、看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・保健士などの専門スタッフです。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
老人ホームに馴染めないといった悩みは解決していただけたでしょうか?
老人ホームに入居したての頃は、慣れない環境に馴染めるようご家族が頻繁に面会に行ってあげるようにしましょう。
ご家族がいることで精神的にも安心できますし、老人ホームに馴染みやすくなるのではないでしょうか?
馴染むことを無理強いせず、ご本人のペースに合わせて生活できるようにサポートしてあげましょう!