認知症について

認知症による徘徊は行方不明になる可能性も?3つのポイントで徘徊を減らそう!

認知症 徘徊-徘徊による行方不明者の張り紙 認知症について

現代では、約7人に1人の高齢者がなりえると言われている認知症。

その認知症の症状のひとつに、徘徊があります。

ご家族が少し目を離した隙にいなくなってしまうケースもあり、他の人にも迷惑がかかる症状といっても過言ではないでしょう。

さらに、すぐに発見できればいいのですが、見つけることができずそのまま行方不明になってしまうこともあるのです。

そこで今回は、認知症による徘徊について解説していきたいと思います。

認知症による徘徊での行方不明を防ぐ方法も紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

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認知症での徘徊は行方不明になる可能性も!

まず、認知症にはどのような症状があるのか確認しておきましょう。

主な症状としては、

  • 暴言・暴力
  • 被害妄想
  • 徘徊

などが見られます。

一緒に住んでいるご家族にも害が及ぶこともあるので、認知症の症状を軽視してはいけません。

特に、徘徊は行方不明になるケースも多いです。

ご家族が想像もしないようなところまで歩き回ってしまうこともあり、発見することができず死亡してしまうこともあります。

近所の人や警察が保護してくれることもありますが、見つける前に事故にでもあってしまったら取り返しがつかないですよね。

認知症の症状のひとつである徘徊は、命の危機もあるということです。

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認知症の徘徊による行方不明者は過去最多の1万7,000人!

2019年度の認知症による行方不明者は過去最多となりました。

その人数は、なんと1万7,000人です!

警察庁によりますと、認知症やその疑いがあり、はいかいなどで行方不明になったとして去年、警察に届け出があった人は前の年より552人多い延べ1万7479人に上っています。

統計を取り始めた2012年から毎年増え続け、これまでで最も多くなりました。

ほとんどは去年のうちに所在が確認されましたが、245人は行方がわからないままでした。

また、行方不明中に亡くなった人は1年間に460人に上り、歩き回っているうちに交通事故に遭うケースもあるということです。

引用元 NHK NEWS WEB:認知症 はいかいなどで行方不明

いまだ見つからない人や、死亡者は合わせて700人以上いるとのこと…。

認知症の親や配偶者と一緒に住んでいるご家族からは、「少し目を離した隙にいなくなった。」なんて話をよく聞きます。

もし、それでずっと帰ってこなくなってしまったらやるせない気持ちになりますよね。

認知症の方だけでなく、自分を守るためにも、徘徊には気を付けなければいけませんね。

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認知症での徘徊を減らす方法とは?

徘徊による行方不明を減らすことは、とても困難なことです。

なぜなら、私たちからしたら意味のない歩き回りに見えても、認知症患者からしたらそれぞれ意味のある外出だからです。

幼い頃の記憶を思い出して、昔住んでいた家に帰ろうとしているなど、目的があって外出しています。

しかし、結局はその自宅が見つからずパニック状態になってしまうので、事故などが起きやすく徘徊は危険とされているのです。

では、少しでも徘徊を減らすにはどうしたらいいのでしょうか?

そのためには、ひとりで外出する気分にならないように、以下の3つのポイントを意識してみてください!

  1. 趣味をみつけよう!
  2. 適度に運動しよう!
  3. 生活リズムを整えるよう!

趣味をみつけよう!

一日中家にいて、なにもすることがなかったら、「外出したい!」と思いがちになります。

「ここには自分の居場所はないのかもしれない…」と不安に思い、その状況を打開したくなるからです。

たしかに、なにもすることがなくただ家にいるだけだったら、外に出たくなってしまう気持ちもわかります。

ですので、集中してできる作業や達成感のある作業、楽しい趣味などがあると自宅に自分の居場所を感じやすくなるでしょう。

適度に運動しよう!

誰しも、毎日同じところでじっとしているのは辛いですよね。

体力も消費されないことから、徘徊の原因になることもあります。

そのため適度に運動をして、疲労感を味わうことが外出衝動の改善に繋がるのです。

適度な運動は、心地よい充実感も得られますし、生きがいにもなりますね。

特に散歩などで外出の機会を設ければ、毎日歩く道を覚えるトレーニングにもなります。

足腰も強くなるので、いいこと尽くしですね。

生活リズムを整えよう!

昼夜逆転していて眠れない日々が続くと、徘徊に繋がることがあります。

夜眠れないと生活リズムが崩れ、体調が悪化する恐れもあります。

体調が悪化すると、不快感で寝つきが悪くなったり夜中に目覚めてしまったりしてしまい、どうしていいかわからず、徘徊に繋がってしまうのです。

そのような場合は、生活リズムを整え、まずは健康的な生活をしてもらうように心がけましょう。

徘徊は無理して止めなくてもいい!

徘徊には、目的があるといいました。

本人はその目的を達成したいわけですし、無理して徘徊を止めなくてもいいのです!

とは言っても、認知症の方を放置して好きなように徘徊させていいというわけではありません。

徘徊のリスクを回避しながら、外出してもらうことが大切なのです。

そのためには、以下の点に注意してみましょう!

  • 一緒に外出する
  • 安全に出かけられる場所を用意する

一緒に外出する

外に出たそうにしていたり、一人で外出しようとしていたりするときは、無理して止めずに一緒に出かけてみましょう。

最初は目的のあった徘徊でも、歩いてるうちに目的を忘れてしまうことが多くあります。

ご本人が満足するまで徘徊に付き添ってあげましょう。

目的を忘れてきて表情が和らいできたときに、景色などの話をしてお散歩モードに気分を変えてみてください。

楽しいお散歩になったことで、気分も明るくなり徘徊の原因となっているストレスも軽減されるでしょう。

また、一度一緒に外出すると、本人が迷いやすい道や立ち寄りやすい場所を把握することができます。

今後、徘徊してしまったときに、そのような情報を把握していれば発見しやすくなるでしょう。

安全に出かけられる場所を用意する

徘徊の症状がみられても、外出先が安全な場所であれば、外に出てもらうほうがいいでしょう。

安全な目的地を作ることで、地理感覚を保つことができ道迷いのリスクも軽減されます。

デイサービスや地域の人が集まる場所など、ご本人の心身状況をよく理解してくれる先をみつけ、外出してもらうようにしましょう。

安全に外出する機会が増えれば、なんともないときに「外出したい」と思うことも減り、徘徊の回数も少なくなるでしょう。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

認知症の徘徊については、理解していただけたでしょうか?

徘徊は行方不明だけでなく命を落とす場合もあり、とてもリスクの高い症状です。

しっかりと理解をしておき、最悪の状況を防げるように努めていかなければいけませんね。

万が一、徘徊が原因で認知症の介護に限界を感じてしまったら、グループホームへ入居することもオススメします。

グループホームは認知症の方を対象とした老人ホームなので、正しい知識を持ったスタッフがそろっており、適確なサポートをしてくれます。

介護に限界を感じてしまったら、グループホームへの入居もぜひ検討してみてください!

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