老人ホームの基礎知識

福祉施設の種類を詳しく解説!施設に入居する前にやっておくべきことは?

福祉施設 種類-福祉施設の外観 老人ホームの基礎知識

「福祉施設」とは日常で聞く言葉ですが、説明することってできますか?

だいたいのイメージはできるかと思いますが、詳しく説明してください!と言われたら難しいですよね。

福祉施設にどのような種類があるのかなど、専門家ではないと知っている人は少ないでしょう。

そこで今回は、福祉施設の種類について詳しく解説していきたいと思います!

それぞれの概要や入居前にやっておくべきことなどを説明していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

※本ページにはPRが含まれます。

福祉施設とは?

福祉施設とは、正式名称を「社会福祉施設」といいます。

社会福祉施設では、高齢者や子ども、心身障害者や生活に困窮している方を対象として、サービスを提供している施設のことです。

社会生活を営むための、援護・育成・更生を行ってくれます。

国や地方公共団体などによって、補助金が出され運営されていることが禿頭です。

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福祉施設の種類は?

福祉施設 種類-介護施設の個室

社会福祉施設は、大きく分けて9つの種類があります。

それぞれの概要と、具体的にどのような施設を運営しているのか確認していきましょう。

  • 老人福祉施設
  • 障害者支援施設
  • 障害者グループホーム
  • 生活保護施設
  • 婦人保護施設
  • 母子父子福祉施設
  • 精神障害者社会復帰施設
  • 児童福祉施設
  • その他の施設

老人福祉施設

老人福祉施設とは、日常生活で介護などの支援が必要な高齢者を対象として、施設介護や居宅介護を提供する介護福祉施設です。

主に10種類の福祉施設があります。

  1. 養護老人ホーム
  2. 特別養護老人ホーム
  3. 地域密着型介護老人福祉施設
  4. 介護老人保健施設
  5. 介護療養型医療施設
  6. 軽費老人ホーム
  7. 老人福祉センター
  8. 老人デイサービスセンター
  9. 老人短期入所施設
  10. 老人介護支援センター

養護老人ホーム

養護老人ホームとは、経済的な理由で生活が困窮しており、自力で暮らすことが困難な高齢者のための施設です。

介護の必要性ではなく、精神的・環境的な理由で自宅では暮らすことができない高齢者が対象となっています。

次に説明する特別養護老人ホームと名称が似ていますが、全く別の施設です。

住む場所がない高齢者を「養護」することを主な目的としています。

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特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームとは、要介護3以上に認定された高齢者が入居できる老人ホームです。

公的施設なので、低価格で利用することができます。

特養で受けられる介護サービスは以下の通りです。

  • 食事
  • 排泄
  • 入浴
  • 緊急対応・健康管理
  • リハビリ
  • 生活支援
  • 看取り
  • レクリエーション・イベント

質の高い介護サービスを低価格で利用することができるので、かなり人気の老人ホームになっています。

そのため、長い入居待ち期間を強いられることがあるので、入居を検討している方は早めに申し込むようにしましょう。

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地域密着型介護老人福祉施設

地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護とは、入所定員が29人以下の特別養護老人ホームです。

自立的な生活への復帰をサポートし、ユニット内の利用者同士が社会関係を築けるような環境になっています。

地域密着型のサービスなので、施設内の交流だけでなく地域との結びつきも重視した運営がされています。

市区町村やサービス事業者などが密に連携しながら、最適な介護サービスを提供してくれるのです。

介護老人保健施設

介護老人保健施設とは、リハビリや医療ケアを受けて在宅復帰を目指す施設です。

そのため、提供されている介護サービスはリハビリがほとんどになっています。

在宅復帰を目指す施設なので、終の棲家として利用することはできません。

しっかり訓練を受けて、再度自宅での生活を復活させましょう。

老健も公的施設なので、費用が安く経済的にも安心です。

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介護療養型医療施設

介護療養型医療施設とは、手厚い医療ケアを受けることができる老人ホームです。

福祉施設ではありますが、医療機関としての機能が大きくなっています。

医師の常駐が義務付けられているので、体調の変化にもすぐに対応してくれますよ。

日常的な医療ケアが必要な方にオススメの施設です。

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軽費老人ホーム

軽費老人ホームとは、家庭環境によって自宅で生活できない高齢者を対象とした、低価格で利用できる老人ホームです。

要支援認定を受けた65歳以上の高齢者が入所することができます。

経済的に困窮している人でも安心して入居できるよう、もともと低価格ですが、収入によっては無料で利用できることもあります。

そのうえ、食事や入浴などの介護サービスも受けることができるので、満足度の高い施設でしょう。

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老人福祉センター

老人福祉センターとは、日常生活や健康に関する不安などを相談できる福祉施設です。

リハビリなどの体力づくりなども行ってくれるので、まだまだ元気な高齢者の介護予防にも繋がるでしょう。

生きがいや生活の楽しみを見つけるために、講演会や文化講義、イベントなどを開催してくれます。

老人デイサービスセンター

老人デイサービスセンターとは、65歳以上の高齢者が施設に通って介護サービスを受ける福祉施設です。

入浴や食事、排せつなど、全般の介護サービスを受けることができます。

日帰りのサービスなので、身体状況が変化しても住み慣れた自宅で生活できるのは安心できるでしょう。

自宅への送迎もついているので、ご家族に負担もかかりません。

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老人短期入所施設

老人短期入所施設とは、普段は自宅で生活している高齢者が短期的に宿泊することができる福祉施設です。

一般的に「ショートステイ」と呼ばれ、連続で30日まで利用することができます。

家族がどうしても家を空けなくてはいけないときや介護の休息時間として、利用されることが多いです。

提供されるサービスは、入浴や食事、排せつなど、長期利用の老人ホームと変わりません。

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老人介護支援センター

老人介護支援センターとは、介護をしているご家族や介護を受けるご本人の不安や困ったことを相談できる福祉施設です。

前述した老人福祉センターと似ていますが、老人介護支援センターではご家族の相談にものってくれます。

介護保険サービスの情報や健康に関する指導を受けることができます。

生活保護施設

生活保護施設とは、身寄りがなく身体的・精神的理由で日常生活を送ることが困難な方が対象となっている福祉施設です。

生活保護施設には、以下の4種類があります。

救護施設 自立した生活を促すための生活指導や生活訓練などが行われる
医療保護施設 生活保護を受けている人を対象に診療や医療ケアを提供する
更生施設 軽度の障害を抱えていた吏犯罪歴がある人を対象に職業訓練や生活訓練などを提供する
宿泊提供施設 ホームレスの人など自宅がない人への宿泊場所を提供する

母子・父子福祉施設

婦人保護施設・母子・父子福祉施設とは、配偶者から暴力を受けている女性や母子・父子家庭を支援する福祉施設です。

  • 婦人保護施設
  • 母子・父子福祉センター

児童福祉施設

児童福祉施設とは、子どもの保育や養育にかかわる福祉施設です。

目的別にさまざまな福祉施設があります。

  • 児童発達支援事業
  • 保育所等訪問支援事業
  • 福祉型障害児入所施設
  • 医療型児童発達支援センター
  • 指定医療機関
  • 児童自立支援施設
  • 自立援助ホーム
  • 助産施設
  • 小型児童館
  • その他の児童館
  • 放課後等デイサービス事業
  • 障害児相談支援事業所
  • 福祉型児童発達支援センター
  • 医療型障害児入所施設
  • 児童養護施設
  • 児童家庭支援センター
  • 乳児院
  • 母子生活支援施設
  • 児童センター
  • 児童遊館

障害者支援施設

障害者支援施設とは、障害も抱えている人を対象に福祉サービスを提供してくれる福祉施設です。

障害者支援施設には、以下の5種類あります。

身体障害者福祉センター 身体的障害を持つ人を対象にデイサービスを中心とした支援サービスを提供する
補装具制作施設 身体に障害のある人用の補装具の作成・修理を無料又は低額で行ってくれる
視聴覚障害者情報提供施設 視覚的障害のある人の情報活用センター
心身障害者福祉作業所 心身に障害を抱える人々が作業や機能訓練を通して社会復帰・参画を目指す
心身障害者小規模福祉作業所

障害者グループホーム

障害者グループホームとは、障害を抱えた人が共同生活を行う福祉施設のことです。

障害者グループホームには、3種類の福祉施設があります。

  • 共同生活援助(グループホーム)
  • 障害者生活ホーム
  • 精神障害者ふれあいホーム

精神障害者社会復帰施設

精神障害者社会復帰施設とは、精神的な障害を抱えている方が社会復帰をするための訓練を行う福祉施設です。

精神病院などを退院したあとに、社会での交流の仕方を学ぶことが目的となっています。

技能訓練や就労指導が行われ、規範的行動を身につけられることも特徴のひとつです。

  • 精神障害者共同作業所

その他の施設

上記で紹介していなくても、他にも身体的・精神的・経済的・物理的なさまざまな理由で支援を必要としている方に向けた福祉施設があります。

隣保館 スラムや同和地区などにおいて貧困や差別に悩む人々を援助する
老人憩の家 高齢者が孤立しないように池谷心身の健康を保つためのレクリエーションやイベントなどを開催する
僻地保育所
無料低額診療施設

福祉施設ではどれくらいの費用がかかるの?

では実際に、社会福祉施設を利用するとなったらどれくらいの費用がかかるのでしょうか?

利用者の状態や利用する期間によって料金は変動するので、一概には言えませんが、ここでは1ヵ月の目安費用を確認していきましょう。

また、社会福祉施設を利用するとなったら、自治体から助成金を受け取れることもあります。

その助成金を利用して実際にどれくらいの費用がかかるのか、事前に確認しておくことが大切でしょう。

福祉施設の種類 料金費用の目安(1ヶ月間)
老人福祉施設 15万円~35万円
生活保護施設 5,000円~5万円
児童福祉施設 2,000円~15万円
障害者支援施設 3万円~11万円
精神障害者社会復帰施設 2万円~10万円

引用元 社会福祉施設の種類一覧

https://rojinhome-guide.com/rojinhomu-hiyo/

福祉施設に入居する前にやっておくべきこと

福祉施設 種類-部屋の片付けをしているシニア女性

福祉施設に入居する前にやっておくべき重要なことがひとつあります。

それは生前整理です。

施設サービスに入居するとなったら、終の棲家として利用することもあるでしょう。

入居する前の元気なうちに、家の整理や片付けを行っておくことをオススメします。

生前整理は、家の中の不用品などを処分・片付けすることで、これからの生活がより便利で健康的になる重要な行動です。

必要なものが限られるだけでなく、入居後に子どもや親族に苦労を掛けることも少なくなります。

実際に筆者の祖母が亡くなったときは、後片付けがかない大変で、高齢者の一人暮らしでしたが片付けに1ケ月以上もかかりました。

生前整理の大切さを身に染みて感じましたね…。

このように生前整理は時間的・体力的にかなりの負担となります。

いくら自分の物の整理とはいえ、一人では行わず、親族の手を借りるようにしましょう。

「今必要なもの」「今使っているもの」だけを厳選して、それ以外は思い切って処分しましょう。

「もったいない…」という気持ちも同時に捨てることが大切です。

また、生前整理は業者に頼むこともできます。

人手や時間が足りない場合は、業者に頼むといいでしょう。

住まいが広すぎるときも、頼むといいかもしれませんね。

まとめ∼福祉施設の種類∼

最後まで読んでいただきありがとうございます。

福祉施設の種類については、理解していただけたでしょうか?

ひとくくりに福祉施設といっても、さまざまな種類があるということがわかりましたね。

福祉施設の利用を検討している方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください!

素敵な福祉施設に出会えることを、心より祈っています!

https://rojinhome-guide.com/rojinhomu-shurui/
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