老人ホームを選んでいるときに、入居したあと「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないか心配になりませんか?
老人ホーム選びは時間がかかる分、慎重になり失敗は避けたいと誰しもが思うものです。
しかし、入居後のギャップというのは入居してみなければわからないものですよね。
そこで今回は、「老人ホームを選ぶ際に最もチェックすべきだった項目」について調査しました。
実際に老人ホームを選んだことがある男女269人を対象にアンケートに答えていただきました!
入居後に後悔しないためにしておくべきことも説明していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
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老人ホームを選ぶ際に最もチェックすべきだった項目とは?
老人ホーム検索ガイドでは、老人ホームを選んだことがある人に対して「入居後に感じた最もチェックすべきだった項目」について回答していただきました。
今回用意した回答項目は以下の通りです。
- 費用
- 介護サービスの質
- 医療サポートの質
- スタッフの質
- 立地
- 住居環境
- 他の入居者
- その他
なぜ選択した項目をチェックすべきだったと感じているのか、具体的な理由も答えていただきました。
その理由も一緒に紹介していきますので、早速確認していきましょう。
調査結果
調査結果によると、「介護サービスの質」と「費用」を選択した人が約32%という結果になりました。
以前の調査(老人ホームの費用に関するアンケート)でもピックアップしたように、老人ホームを選ぶ際は「費用」を重視する方が多くいるみたいですね。
しかし、わずか0.2%ですが、「介護サービスの質」と答えた方が多くなりました。
「費用」とは違って、入居してみないとサービスを受けることができないので、ギャップが生じやすいのでしょうか。
その次に「スタッフの質」が14.1%、「医療サポートの質」が9.3%という結果になりました。
ではここからは、なぜその項目を選んだのか具体的な回答を紹介していきます。
また、「ここのポイントをもっとチェックしておくべきだった…」と後悔しないために、入居前にしておくべきことも紹介していきます。
早速確認していきましょう。
費用
「費用」を最もチェックすべきだったと回答した方の詳細は以下の通りです。
- 思ったより費用が掛かる
- 払える金額に限りがあるから
- 母を老人ホームに入れましたが、国民年金しか入っていなかったため、費用が気になりました
- 入所する親戚の年金など収入源だけでまかなえるか?また介護認定がすすんで費用が増えた時に対処出来るのか。
- 年金で賄える金額
- 年金で賄えるかが一番
- ある程度継続して支払うものなので年金内でまかなえるのか、何かあった場合の出費も耐えられるのかを検討すべきだから
- 母親の年金だけでは 私が補助しなければならないので
- 入居者が生活保護を受けていて、子供の養育もあり支援が心配だったため。
- 金額によっては途中で退所せざるをえなくなるから
- 介護保険が出るといっても、一時金などもかかるので、施設の料金は重要だ。
- 長い期間入居することが確実だったので、まずは支払いのできる費用を考慮する必要があったため。
- 基本料金とオプションは何からのものか入るのか納得することと、その費用が妥当かの事前の十分な検討が必要である。
- 基本的な費用の他に介護ベッドのレンタルが受けられなかった。部屋に備え付きがなく、介護ベッドの購入代だけで30万近くかかりショックだった。他にも色々な諸費用が発生したのでもっと調べておくべきだった。
「費用」と回答した多くの方は、やはり「老人ホーム費用が高かった」と感じている方がほとんどです。
老人ホーム費用は「入居金」と「月額費用」に分かれますが、ここで挙げられる費用というのは「月額費用」のことです。
月額費用は固定費用だけでなく、使った分だけ支払うことになる介護サービス費などの変動費もかかってきます。
そのため、家賃や管理費などの月額料金+諸費用として、余裕をもって費用を計算しておく必要があります。
また、回答にもあった通りどれくらいの期間入居する予定なのかも事前にシミュレーションしておくといいでしょう。
より詳細な費用を算出することができ、老人ホームを探す際に月額費用の予算も決めやすいです。
老人ホーム費用を抑えたいなら公的施設を利用しよう!
「費用」と回答した方だけでなくても、「費用の安い老人ホームに入居したい」と考えている方は多くいますよね。
老人ホームの費用はピンからキリまでで、「この老人ホームが安い!」というのは明確にはわかりませんよね。
しかし、安さを選ぶ際にひとつの基準にできるのは運営元です。
老人ホームには「公的施設」と「民間施設」があり、運営元によって分類されています。
公的施設は国や自治体などの公的機関、民間施設は民間企業が運営しています。
そのため、公的施設の方が低価格で利用することができるのです。
公的施設には以下の4施設があります。
- 特別養護老人ホーム(特養)
- 介護老人保健施設(老健)
- 介護療養型医療施設
- 軽費老人ホーム(ケアハウス)
公的施設については、以下の記事で詳しく説明していますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
介護サービスの質
「介護サービスの質」を最もチェックすべきだったと回答した方の詳細は以下の通りです。
- 施設によって介護の質はそれぞれであり、費用に見合わない施設も多くあるから
- サポートする職員の質がよいところ例えばリハビリ療法を行い体力が快方する方向に導いてくれること
- 介護サービスの範囲が良くわかりませんが、介護サービスの酷いところなども見てきているので、安心して、任せられて丁寧、親切が基本だと思います。もちろん、医療体制も大切だし、病院にもきっちり連れていってもらえ、外出するときは、一緒に買い物にいったり、とにかく、いたせり、尽くせりのサービスがあるところがいいです。
- 老後をいかに快適に過ごせるかというのが、離れたところからでも安心して任せられるかの基準になる。
- 義父を入れていましたが、思ったよりも介護職員が少なく、あまりケアもしてもらえなかったと思います。
- 入居者は体が不自由なために重視した
- ケアマネージャーと一緒に家族と施設を見に行って決めたのに 実際に入れてみるとかなり良くない介護で 入れた父にはとても申し訳ない結果になってしまった。
- 料金も重要な項目ではあるが、一定期間お世話になることにつき、日々の介護方針やサービスの質が一番、重要と考えるため。
- 夫をお願いしていますが時々あざがあったり、痛みを訴えたりするとやっぱり施設選びは慎重に良く見てと強く感じていますから
- 高価な価格を提示するからには、その価格に値するサービスを受領可能と思った当方でしたしかし、現状は、金儲けしか頭にないオーナーでした介護者は、次々に変わっていく・・・この現状を、政府に訴えたいと真実思ったものでした!
- 細かなことだけど毎日のことなので、介護に気配りがあるかどうかが重要。
介護サービスを受けることを目的として、老人ホームへ入居する方も多いでしょう。
いくら評判がよくても、実際に利用してみないと介護サービスの質ってわからないですよね。
そのため、入居後に「もっとチェックしておけばよかった…」と感じる人が多いのかもしれませんね。
介護サービスの質で後悔しないためには、見学や体験入居をしておくことをオススメします。
説明を聞くだけでなく実際に施設の雰囲気を感じ取ることで、提供される介護サービスが自分に合うかどうか判断することができるでしょう。
スタッフの質
「スタッフの質」を最もチェックすべきだったと回答した方の詳細は以下の通りです。
- 老人にとって接する人というのはとても大事だと思うので、どんなものより気持ちの優しいスタッフ、いざという時にしっかりと判断し、行動に移せる人が大事だと思うので。
- 入居時は歓迎ムードで感じがよかったが、いざ入居させたらほったらかしで、こちらに文句や苦情ばかりいってきて、高齢者ひとりひとりの状況を理解しようとする感じがなかった
- 母親が老人ホームに入居させていただいていますが、介護士さんとの相性が1番重要だと思います。お世話していただいて母親と気があうのか重要です。母親は寝たきりなので介護士さんや看護師さんなどいろんな方にお世話になっています。日々暮らしていくのに相性は重要です。
- 設立母体や組織がいくらしっかりしていても、現場を預かる介護士たちの就労意識、雰囲気が一番大事な決め手になる。とくにチェーン展開しているような大規模事業体の場合、全体のスローガンなどに惑わされてはならず、各施設の施設長面談などをしっかり行い、その施設独自の善し悪しをきちんと見極めることが大事である。たとえば特別養護老人ホームであっても、施設長の意欲次第で大きな違いがある。
- 認知症が入っているので、始終見守る必要がある。また、自分でできないことが多い(食事や体拭き等)ので、親切な対応を求める。
- 介護は施設の上の方がどう言うお考えなのかで、1人1人の介護のされ方も違ってきました。私達お願いしている方の気持ちも汲んでやっていただける方、あくまでも同じ対応しかしてくださらない(事務的)方と出会いました。
「スタッフの質」というのも重要なポイントですよね。
毎日顔を合わせるスタッフが接しやすい人かどうかというのは、利用者の過ごしやすさにもかかわってきます。
老人ホームは第二の家ですから、家に関わりにくい人がいるとなると息苦しくなってしまうものです。
せっかくお金を払って入居しているんですから、そのような状況は避けたいですよね。
また、介護サービスというのは身体の触れ合いのもと成り立ちます。
介護サービスを提供してもらうとなったら、信頼している人にやってもらった方が安心できますよね。
そのため、スタッフの質というのは見極める必要性がでてくるのです。
「介護サービスの質」と同様、見学や体験入居はもちろんするべきでしょう。
見学や体験入居に加えて、施設長とコミュニケーションをとっておくことをオススメします。
施設長とは、その老人ホームを統括する人で、スタッフの教育も行っています。
施設長の考え方や入居者に対する接し方などが、そのままスタッフに受け継がれるといっても過言ではないでしょう。
スタッフがどのように教育されているかをチェックするためにも、施設長とコミュニケーションをとっておくことは大切です。
医療サポートの質
「医療サポートの質」を最もチェックすべきだったと回答した方の詳細は以下の通りです。
- 持病のケアが大事
- 持病の対応ができる施設
- 健康で長生きしたいから
- 体調が悪くなった時に病院を探して連れて行かなければならない
- 病気の時の対応がいいか悪いかによって生死が左右されるので
- 医療もきちんとやってくれるところが少ないので。
- 定期検診で健康管理はしてくれるものの、持病については施設外の専門医療機関を受診しなくてはならず、その度に家族が迎えに行き付き添いをしている。施設の方にお願いすることはできますが、待ち時間も長く付き添いの料金も高額になってしまう。事前に相談なり確認ができていればよかった。
- お世話になる回数が多いので
- 高齢者なので、いつどうなるかわからないら不安があったため
- 病気になった時にすぐに診察して貰える環境にあるか心配でした。
高齢になると持病をかかえている方や、体調が不安定な方が増えますよね。
なにかあったときのことを考えて、介護サービスだけでなく医療体制も整っている老人ホームを検討している方も多いです。
そのような方には、看護師などの医療スタッフが24時間常駐している老人ホームをオススメします。
- 特別養護老人ホーム(特養)
- 介護老人保健施設(老健)
- 介護療養型医療施設
上記3つの老人ホームは、公的施設としても紹介しましたが、看護師の常駐が義務付けられています。
「義務」なので、「入居後に看護師さんがいなくなってしまった…」なんて事態も起きませんので、安心してください。
費用が安いのに、医療体制も整っている老人ホームなんて嬉しい限りですよね。
立地
「立地」を最もチェックすべきだったと回答した方の詳細は以下の通りです。
- 自分ともう一人の親族が通いやすい場所というのが最優先だった。
- 会う機会が少なくなってしまうので
- 自宅からなるべく近いところで検討しました。
- 交通の便が良くないと面会も行けなくなるし、入居者本人も不安に感じると思うから。
- 近いに越したことはない
- あまり遠くだと面会にもそういけない
- 頻繁に訪問したいから。
- 自分が面会に通える範囲で自転車程度で行ける場所
- 近い場所でないと通えないから
- 通いやすい場所にあると良い
- 最寄り駅から遠くバスもないため、とても不便だからです。
入居後に面会を検討しているご家族にとって、「立地条件」というのはとても大切ですよね。
面会に行きやすいようになるべく近いところが良い、と考える方が多くいました。
また、車があれば問題ないかもしれませんが、公共交通機関でもアクセスのよさも大切かもしれませんね。
住居環境
「住居環境」を最もチェックすべきだったと回答した方の詳細は以下の通りです。
- これまでの生活と異なる住環境になれるかどうかが課題
- 自宅から近く、かつ、新築で有ること
- 本人がストレスなく暮らしていけるものでなければいけないので、費用等も含めて考えていかないといけなと思う。
老人ホームでの暮らしやすさを、住居環境から求めていく方も多くいるということですね。
入居前には「老人ホームに馴染めるか心配…」という方もいますし、自分の部屋が過ごしやすいだけでも精神的に安心できるのではなでしょうか。
また、今回の調査では回答にありませんでしたが、バリアフリー設計というのも老人ホームならではの特徴ではないでしょうか。
利用者がよく使う場所や自宅でよく転倒していた場所などがしっかりバリアフリーに対応しているか、事前に確認してといいかもしれませんね。
他の入居者
「他の入居者」を最もチェックすべきだったと回答した方の詳細は以下の通りです。
- 入ってからでは遅い
- 確認しておいたほうが安心出来る
- どの程度の人が入居しているのか、状況次第では、委縮の可能性がある。
他の入居者とは言ってしまえば同居人のようなもので、共同生活を送ることになります。
他の入居者に問題があったり、仲良くなれなかったりして、早い段階で退去してしまうなんて話もよくある話です。
「入ってからでは遅い」なんて、まさにその通りですよね。
施設スタッフの方は入居者の方たちをあまり悪くは言えないと思うので、実際に入居している知り合いに話を聞いたり、体験入居をしたりしてどのような方が利用しているのか調査してみるといいかもしれませんね。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回はアンケート企画として「老人ホームを選ぶ際に最もチェックすべきだった項目」についての調査を行いました。
入居後のギャップというのは実際に入居してみないとわからないですが、そこが最も知りたいポイントでもありますよね。
入居前と入居後のギャップが0に近ければ近いほど、満足度の高い老人ホームになりますよね。
これから老人ホームを選ぶ方はぜひ今回の記事を参考にしてみてください!
素敵な老人ホームに出会えることを、心より祈っています!